第50話

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2025/03/15 07:24 更新

あなた 視点


あれから三日程経ち、また学園長先生から招集された


「よくぞ集まってくれた」

「今日集まってもらったのは、今度の五、六年生合同任務について説明するためじゃ」


『……』

一体何をするのか、皆目見当もつかない



「今回、お主らに行ってもらう任務の内容は」

「とある城にある密書を三本盗み、学園へと持ち帰ってくることじゃ」

「作戦、聞き込みなどは自分達でする事」

わかったな。と言われ皆さんが返事をするのと同じく自分も返事をした


「そして、くれぐれも生きて帰ってくる様に」

そう学園長先生に言われ、私は背筋を伸ばした












「あなた、今日の夜私達の部屋に集まってくれるか」

昼食を食べていたら、立花仙蔵先輩からそう声を掛けられた

『はい!わかりました』

ありがとう、と言われ立ち去って行く先輩


「今の、任務の事か?」

三之助が不思議そうに聞いてくる

『多分そうだ』

「毎年この時期になると、五年生と六年生が合同任務をするのは知っていたけど、あなたがそのゲストに選ばれるなんて」

心配、とこぼす藤内


『はは、本当に』

乾いた笑いが口からもれた










夜、立花仙蔵先輩の部屋の戸を叩く


『三年い組、小倉あなたです』

「嗚呼、入ってくれ」



震える手で扉を開いた


「よく来てくれた」

そこに座ってくれと、言われた場所へ腰を下ろし


私は一旦、目を閉じた「あなた?どうした??」


『(あーーすきですね。五年生と六年生全員集合って感じか、六年生の前だからか少し遠慮気味の五年生かんわいい、六年生は全員オーラ纏い過ぎ。いつの間に念の修行してたんだよ)』

「どこか痛いのかい?」

善法寺伊作先輩の心配そうな声色を聞き、すぐさま目を開く


『すみません、なんでもないです』

心配そうにこちらをみる先輩方

とんでもないキチガイみたいになってない私?


マヂムリ


「…そうか」

何かあったら直ぐに言えよ、と優しく声を掛けてくれる食満留三郎先輩



「それで、本題に入るが」

そう潮江文次郎先輩が口にした瞬間、空気が張り詰めた

私の手に汗が滲む


『(私、ほんとに大丈夫なのか)』

ひとり泣きそうになるのをグッと堪え、次の言葉を待った


「先生の部屋で聞いた話によると、アズキマメマメ城の密書だという事がわかった」

『ン゛ツフ』

あ、アズキマメマメェ、、!?!!?‪w‪w‪w‪w‪w‪


「あなた?!ッ大丈夫かい!」

『ヒッヒュ、ヒイツ』

しぬって何アズキマメマメ城て、和菓子クセえ名前だなおい‪w‪w‪w‪w‪w‪


「ッ、これは……」

唐突なツボに抱えていた腹から頭を上げて、出てきた涙を拭う


『すッすみません!!!続けてもらって大丈夫です』

唐突に我に返った。今大切な会議の途中なんだぞ、なにわろてんねん


「謝らなくていい、何か事情があるのだろう」

『本当に申し訳ありません……ッン゛ふ』

あーーダメだーーー

だがしかし、仕方なくないアレは

もはや私を止められるものはどこにもいないぜ



「あなた、今日は部屋で休んでろ」

無理をして聞く話でもない。と優しく頭を撫でてくれる潮江文次郎先輩

『しかし皆さんが頑張っているのに、私だけ休むなんて』


「大丈夫だぞ!しっかり明日、あなたの部屋に行って私が説明してやる!!」

あ、だめだなんも伝わってねぇ


「何を言ってる小平太。説明するなら俺だろ」

今回のリーダーは俺だぞ。と抗議している潮江文次郎先輩

「細かい事は気にするな!((「細かくないわ!!」





「あんな野蛮な奴らは置いておいて、文次郎の言う通り今日は休め」

そう微笑みながら話しかけてくる立花仙蔵先輩

『………』

ここは、従う方が良いよ
でもな、推しに迷惑かけてそのまま寝る訳にも
いや、ここに居ることがもはや迷惑
まって泣く

『……また、迷惑を、、かけてしまった』

服を握りしめて、シワをつくりながらそう呟く

「ッ、、、」


『私……』

正直な話この絶対名シーンになりうるであろう場面を見逃したくないだけなのだ!!!いやなんという自分本位!!仕方ない、私はもとよりこういう性格だ!!

ただこれ以上ここに居ると私死ぬ気がするから、お言葉に甘えて部屋に帰ることにしました


『ううん、だめだよ』

よし、部屋戻ろーと


『先輩、今日はすみません。おやすみなさい』

ぺこりと頭を下げる

「まて、私も着いていく」

『え』


何故か鉢屋三郎先輩が、私に着いていくとか意味不明な事を言い出した

いや他の人が止めてくれ、、、ない?!!

「あなた送ったら、直ぐに戻って来ます」

「嗚呼、急がなくてもいいからな」

「はい」

いや急げよ、ただでさえ時間無くしてんだってのに

半分自分のせいだけど




「ほら、行くぞ」

そう言って、差し出された手をジッと見ながら私は、宇宙を背負った。






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