第23話

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2026/09/05 05:39 更新











あなた
 あ 、 こんなとこにいた 

  ふわりと駆け抜ける夜風が肌を撫でる 。

  途中から食堂から姿を消したくずは様は 、

  自室のベランダで真っ赤なお酒を

  一人で呑んでいた 。

あなた
 んしょ 、 と 

  窓を開けて近寄ると 、 くずは様は

  私を一瞥して「 ああ 、 」と

  気が抜けた声を漏らす 。

kzh
 あなたの名前ひらがなか 
あなた
 くずは様 、 食堂には 
 行かないの ?
kzh
 んー … ちょっと きゅーけー 

  呟くように零すくずは様は 、

  グラスの中で揺れる飲み物を月光に透かし 、

  小さく喉を鳴らして飲み下した 。

kzh
 あなたの名前ひらがな 

  ふと名前を呼ばれる 。

  その声があまりにも弱々しく感じた 。

あなた
 なぁに 、 くずは様 
kzh
 … ちょっと手ぇ貸してくんね ? 

  眉を下げて口角を上げるくずは様の

  差し出された白い手 。

  そっと重ねると 、

  くずは様は指の長さの差を眺めて

  懐かしそうに顔を歪めて笑った 。

kzh
 変わんねぇな 
あなた
 … 、
 くずは様 、 どうして泣きそうなの ? 

  私の言葉にくずは様は 、

  目を見開き 、 真っ赤なお月様のような

  瞳で私を見つめた 。

kzh
 なんでだろうな 

  柔らかく細められたその瞳が 、 水面に

  浮かぶ月のように頼りなさげに揺れていた 。
































あなた
 あなた 、 だぁれ ? 
.
 … ██ 
あなた
 あなたも迷子なの ? 
.
 … もう 、 家に帰りたくない 
あなた
 … そっか 
あなた
 じゃあ私一緒に 、
 ちょっとだけお散歩しよ ? 
.
 … どこ行くの ? 
あなた
 どこでもいいよ 、 ██ が 
 好きなところに行こう 
.
 いいの … ? 
あなた
 うん 、 もちろん 。 
 ほら 手
.
 … 君の名前は ? 
あなた
 あなたの名前 。
 よろしくね 、 










あなた
 ロウ 
kyng
 ──── … うん 

  触れた手は冷たかったけど 、

  その代わりに少年の瞳は 暖かく輝いていた 。





  そんな夢を見ていた(遠い昔の記憶) 。
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