結局、僕はるぅとくんと上手く話せず世間話ばかりをした。
最近学校楽しいよね。とか、今度遊びに行こうよ。とか。そんな話題ばっかりだった。
「最近、なんか元気じゃないけど大丈夫?」
って、軽く言えればどれだけ気持ちが楽だろう。
なんで言えないんだろう。子供の時はすぐに気づいてすぐに言えたのに…
昨日のことを思い返してぼーっとしていると、はやとが僕の目の前に座っていた。
今日一日中、ずっとるぅとくんのことばかり考えていた。
そういえばもう夕方か。。
僕は動揺を隠しきれなかった。
僕はるぅとくんのことになるといつもこう焦ってしまう。それほど大切だから
やっぱり、何か僕に隠してるんだ。
L〇NEを開いて、電話をかけた。
1コール
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2コール
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3コール
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4コール
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いつもだったらすぐ出てくれるのに…
なんだ…なんで秘密にしてるんだ…何をそんなに秘密にすることがあるんだ……
それに、僕だけじゃなくて…クラスや学校のみんなにも秘密にしてるって……るぅとくんどうしたんだろ…
僕とはやとで喋っていると、先生が教室に入ってきた。
僕はるぅと。という名前に反応をした。
先生は、いかにも秘密を隠しているかのように気まずそうな顔で目を逸らした
でも僕だって知りたかった。どうしてもるぅとくんの今の状態を知りたくて、引き下がれなかった。
衝撃の事実で、何も言葉に言い表せなかった。
きっと今の僕の顔は、引き攣って酷い顔だろう。
先生は言いずらそうな顔でこういった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。