第42話

事実
1,358
2022/07/05 13:48
結局、僕はるぅとくんと上手く話せず世間話ばかりをした。

最近学校楽しいよね。とか、今度遊びに行こうよ。とか。そんな話題ばっかりだった。
「最近、なんか元気じゃないけど大丈夫?」
って、軽く言えればどれだけ気持ちが楽だろう。
なんで言えないんだろう。子供の時はすぐに気づいてすぐに言えたのに…
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
…ん…ろ〜ん……おいころ〜ん?
昨日のことを思い返してぼーっとしていると、はやとが僕の目の前に座っていた。
今日一日中、ずっとるぅとくんのことばかり考えていた。


そういえばもう夕方か。。
C
あっ、ごめんw
どうしたの?
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
いや聞いてなかったのかよ。
まぁいいか。あと1回しか言わないからな
C
うん?
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
実は、るぅとくんがさ、暫く学校に来れないらしいんだよ。
C
…えっ、るぅとくんが!?
僕は動揺を隠しきれなかった。
C
な、…なんで?だって…昨日夜一緒に喋った時は元気だったのに…
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
落ち着けって…俺も理由はわかんねぇよ…w
僕はるぅとくんのことになるといつもこう焦ってしまう。それほど大切だから
C
…今日から来ることが出来なくなるなら…昨日の夜に言ってくれれば良かったのに…
やっぱり、何か僕に隠してるんだ。
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
そうだ、るぅとくんに電話してみたらどうだ?
C
あっ…うん、やってみる…
L〇NEを開いて、電話をかけた。
1コール



2コール



3コール



4コール







C
………出ない
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
まじか、
いつもだったらすぐ出てくれるのに…
はやと(ころんくんの友達)
はやと(ころんくんの友達)
なんで学校来れないんだろうな〜…
なんだ…なんで秘密にしてるんだ…何をそんなに秘密にすることがあるんだ……


それに、僕だけじゃなくて…クラスや学校のみんなにも秘密にしてるって……るぅとくんどうしたんだろ…
担任
担任
あ、いた。
おいころーん。
僕とはやとで喋っていると、先生が教室に入ってきた。
C
あっ…先生。どうしたんですか?
担任
担任
今日、夏休み前のプリント配ったろ?
C
あ、はい。沢山もらいました…w
担任
担任
そのプリント、るぅとの分も持って行ってくれないか?俺が今日持っていこうとしたんだが…職員会議が入ってな…長く続きそうなんだよ
僕はるぅと。という名前に反応をした。
C
るぅとくん…

あ、あの先生。
担任
担任
なんだ?
C
その……るぅとくんはどこにいるんですか?
C
電話しても出てくれなくて…僕心配で…
担任
担任
あー……その件についてなんだが…
先生は、いかにも秘密を隠しているかのように気まずそうな顔で目を逸らした


でも僕だって知りたかった。どうしてもるぅとくんの今の状態を知りたくて、引き下がれなかった。
C
お願いです。教えてください。誰にも言いませんので…
担任
担任
…実はだな…るぅとは学校をやめたんだ。
正確に言うと、夏休みいっぱいでやめることになる。
衝撃の事実で、何も言葉に言い表せなかった。
きっと今の僕の顔は、引き攣って酷い顔だろう。
C
…ど、……ッどうして…です?
担任
担任
…それは言えないんだ…ごめんな。
担任
担任
ただ、るぅとが今いる場所なら教えてやれる。
C
…!!!
お、教えてください!
先生は言いずらそうな顔でこういった。
担任
担任
……病院だ。






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