夏希side
悠斗が死んだ
一昨日 悠斗のお母さんから電話があって
その日は一晩中泣いた
次の日は 目も腫れたし 声も出なかった
通夜の日
私は 優斗の好きだった花をもって 会場に行った
通夜の会場に行っても
悠斗がいなくなったという実感が無くて
頭が混乱してた
通夜がおわり
悠斗のお母さんから 手紙を渡された
手紙には 『 夏希へ』と書かれていた
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夏希へ
これを読んでる時は俺はいないと思う
夏希
今まで 色々楽しかったな
勉強したり 遊んだり たまに喧嘩したり
学校が離れてから
なかなか会えなくなったけど
時々 会う時はすごい楽しかった
そんな生活が続いてたらふと思ったんだよ
俺はお前が好きだって
お前に好きな人がいることぐらい知ってるし
その時はショックを受けた
でも お前をら諦められなかったんだ
だからさ 最後ぐらい 思い伝えさせて
『 夏希 お前が好きだ』
この手紙みて自分のことを責めたりすんなよ
悠斗
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夏希side
この手紙を読んだ瞬間
涙が溢れてきた
拭いても拭いても止まらなかった
悠斗がそんなこと思ってたなんて
思いもしなかった
自分を少し責めたりもした
でも
手紙に書いてあったから
直ぐに自分を責めるのをやめた
そして
.......ありがとう 悠斗 嬉しいよ
と、 月の輝く夜空に向かって呟いた
果たして悠斗は 幸せだったのかな?
後々 ずっとその事を思っていたりした
家に帰って自分の部屋に行き
ベランダの窓を開けて 網戸にすると
風でススキが揺れている音がした
それは寂しそうで でも愛おしい音だった
.......哀しい
ふと私は思ってしまい
また泣いた
泣いて泣いて泣いた
.......いつまでも忘れない 悠斗
悠斗との思い出は 心に深く刻まれている












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!