明実 陽 side
7月 24日
今日は 市総体だ
そして俺は3年だ
これに負ければ即引退
引退なんてしたくない
もっと長く部活をしていたい
県に行きたい
関東にも 全国にも
その目標をもって 部活をやってきた
結果は 63対 59
勝てた
県 決定だ
嬉しい 嬉しすぎる
7月31日
県総体
結果は 56対 57
1点差で負けた こうして俺の部活は
幕閉じた
俺のせいだ
俺が フリースローを外したから
負けたんだ
俺が落ち込んでたら 聞き慣れている声がした
『 落ち込むなって! また泣いてんの!?
泣き虫 陽~w 元気出せって!』
夏希だ
いつも夏希は慰めてくれる
応援に来てくれて
頼もしかった
でも今日は あいつも泣いていた
[何泣いてんだよ お前まで なんでお前まで]
『 なんかわかんないけど 泣きたくなった』
あいつの泣いてる理由 この時はわかんなかった
今はわかる気がする
夏希side
泣いてしまった
陽の前で
これで最後の応援かと思うと
高校の陽の部活の応援に行けないのかと思うと
涙が溢れてきた
陽には
わかんないと言ったけど
本当はわかってる
もうちょっとだけ そばで応援したかったんだと思う
もう少しだけ 慰めたかったんだな
陽のことを
もう少しだけ一緒にいたかった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。