第56話

ーある日の事ー
182
2024/03/19 10:48
あなた『…こんな感じで宜しいのでしょうか…』
ナオミ『キャァァ♡!可愛いですわあなたさん!』
『素敵な花嫁様ですわ!♡』
あなた『あ、有難う御座います!』
ナオミ『今回は泣いちゃ駄目ですわよ!』
『泣いたら化粧が崩れちゃいます!』
あなた『、はいっ!』
(きききんちょうするぅ)
ダンッ


扉を開けたのは。




あなた『!』(ビクッ
太宰『…、ハァッハァッ』
あなた『太宰さん?』
太宰『…凄い綺麗だよ流石あなたちゃん。』


顔を歪めながら、でも顔を少し紅に染める太宰さん
ナオミ『…フフッ一寸外に出てますわね!』
太宰『有難うナオミちゃん。』
あなた『どうされたんですかそんなに走って?』
太宰『一番最初に私が見たかったのと…』
『君を連れ去りに来たって云ったら怒る?』
あなた『任務ですから怒りますよ!』
太宰『大丈夫変わりは用意した。』
『悪いけどあなたちゃんは、まだ』


『結婚をさせてあげないよ。』


そう云い真剣な顔で私を見る太宰さん。
あなた『か、変わり!?』
太宰『社長も、乱歩さんも快く承諾してくれてる』
『ね?怒ること無いでしょ、?』


必死そうに弁解する太宰さん。


心配そうに眉を八重の字曲げる。


想わず私は笑ってしまった。
あなた『、…フフッ』
『私そんなに厭そうな顔してましたか?』
『太宰さんが態々働くような』(クスクス
『やっぱり太宰さんは優しいですね、』(ニコッ
『…本当は少し抵抗があったんです。』
『恐くって、』
『だから、有難う御座います太宰さん。』(ニコッ
太宰『…、君のその笑顔が一番見たかった。』
『今回の代金は君の素敵な花嫁姿ね。』(ニコッ
あなた『そんなので良いんですか?』
太宰『嗚呼、寧充分すぎる位だ。』
あなた『フフッ…太宰さん王子様みたい。』
『格好いいですね。』(ニコッ
するとみるみる太宰さんの顔が赤くなる。
太宰『は…ッ、』
太宰さんは一度咳払いをして、


私の前に跪いて
太宰『…、あなたちゃん。』


『私は、君の』
何かを良い掛けたタイミングで、
バーンッ
江戸川『おっそ~い!』
あなた『!江戸川さん。』
江戸川『遅いから来た!』
『ふーん…似合ってるじゃん!♪』
あなた『そうでしょうか…?』
江戸川『僕が云うんだから自信もって!』
あなた『は、はいっ!』
江戸川『フフッお姫様みたいで可愛いよ?』
あなた『か、からかうのはやめて下さい…!』
太宰『…態とですね乱歩さん。』


ゆっくりと耳を江戸川さんに塞がれる
江戸川『当たり前でしょ?』
『僕の可愛い妹みたいな存在を、』
『太宰にあげるわけ無いでしょ!』
あなた『江戸川さん?』
首をかしげていると。
江戸川『間抜けな顔』(クスッ
あなた『急に悪口ですか…!?』(泣
江戸川『あっ!化粧崩れるって!馬鹿!』
涙が流れる前に手巾で抑えてくれる。
あなた『わッ…あ、有難う御座います。』
江戸川『ほら!さっさと帰ろう!』
手を引かれる。
あなた『は、はいっ!』
太宰『……』(どうするべきなんだ、)
(先ずは乱歩さんの信用から…否)
(矢張ここはあなたちゃんの気持ちを…でも)
(社長を使うか…?否…)


江戸川(変な奴にあげるくらいなら僕が貰うよ。)


(御馬鹿で可愛い僕の妹のような存在だから。)
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あなたを手に入れるために必死な太宰であった


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