第14話

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2026/01/23 11:54 更新







※あなたの下の名前ちゃんは美容院で働いてます!!















店内は、いつも通り平和だった


平日の昼下がり

大きな窓から入るやわらかい光と、

スピーカーから流れる少しチルな洋楽

ドライヤーの音が一定のリズムで響いて、

雑誌をめくる音、ハサミの軽い音が混ざる














受付
 「夢主さん指名、本日キャンセル待ちになります〜」(?) 


それを言うのも、もはや日常


予約表は今日もぎっしりだ



(なまえ)
あなた
 疲れたぁー 




カット中


鏡越しに見えるのは、いつもの仲良しFFさんのうな








うな
うな
 今日も予約取れたの奇跡すぎるんだけど😭 


(なまえ)
あなた
 ほんとだよ〜(?ライブ前は毎回戦争だもんね笑 


(なまえ)
あなた
 まあ、今日はライブちゃいますが 


うな
うな
 それでも、予約取るの大変なんだよ?! 


(なまえ)
あなた
 w 


何気ない会話

でもそのやり取りに、周りの
スタッフがチラッと視線を向ける。




(なまえ)
あなた
 そうだねえー 


そう、


あなたの下の名前はこの店で、指名が取れないことで有名な美容師


(なまえ)
あなた
 まあ、有名ですからねw 


うな
うな
 なにそれw 
うな
うな
 まあ、事実ではある 



特に——



ライブ前














予約開始と同時に埋まるのが当たり前

「推しの現場前は夢主さんにお願いしたい」

それが、半ば常識みたいになっている


FFが客として来ることもあるし、
スタッフからも憧れられている


可愛くて、落ち着いていて、距離感がちょうどいい
話しすぎないのに、オタクの心はちゃんと分かってる





——なのに



(なまえ)
あなた
 ーーw 




不思議なことが、ひとつだけあった



AMPTAKxCOLORSのライブ期間だけ
なぜか、夢主は絶対に店にいない。

スタッフの間では、完全に“謎”










「毎回この時期いないよね?」

「有休? でもタイミング良すぎない?」

「実家とか?」















誰も答えを知らない。


夢主は、都内のちょっとおしゃれな美容院勤務

サングラスをかけた芸能系っぽい

お客さんが来ることも珍しくない




(なまえ)
あなた
 (あ-芸能関係かな?) 


(なまえ)
あなた
 (でも最近多いしな〜) 








そんな軽い認識で終わるはずだった。






 理由は簡単
・オタクに優しい
・話振りがうまい
・でも自分の推しは絶対に言わない






りす1
 推し誰ですか? 


(なまえ)
あなた
 んー内緒ですw 


このやり取りを、何百回も繰り返してきた


ドライヤーの音

洋楽

鏡越しの笑顔


今日も平和
本当に、完全に









──この時は、まだ



店内BGM、洋楽

ドライヤーの音

笑い声

何も起きない、いつもの午後

嵐が来るなんて、誰も思っていなかった












♯くるみ
♯くるみ
 次誰かしらstprメン出てきます!! 







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