第6話

6話 絶望の縁には
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2024/07/13 23:39 更新
トア
あ……や………ビリッ
トア
ゔっ!
シンが言ったあや……と言う少女を見ると
何故か頭痛が襲ってきた…が
すぐに収まった
シン
お!早速来てるな〜w
トア
………何がだよ
シン
お前は今記憶を一部失ってる
トア
?!
シン
まー一種の記憶喪失状態だ
そいつのその言葉を聞いて…俺は
…何いってんだこいつ…
っと思ったが何となく分かっていた







この…あや……と言う少女…
何でか凄く親近感があって…
近くに居ると…凄く落ち着く……



と考えていると幼馴染はまた話始めた
シン
その頭痛は…記憶を取り戻そうとしている前兆なんだよ
トア
前…兆…
シン
お前は10年前…
シン
忘れているようだが、もう出会っていたんだよ…こいつにな
幼馴染は少女を横目に見ながら言った
トア
ビリッ
トア
っ!……
シン
思い出せ
トア
っ!ビリッ
シン
こいつと何があったのかを
トア
「頭痛が……鳴り止まねぇ…!」ビリッ
シン
さっさと思い出して……
シン
教えろ!…お前に何があったのか……
シン
こいつに……あやに何があったのかを……!
トア
うあ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙?!?!
その刹那、俺の頭の中に記憶がなだれ込んで来た
昔の…記憶……
あやと出会ったときの記憶………
何故あやを忘れてたしまったのかを………
俺達があやに出会ったのは10年前
その日は、空が厚い雲で覆われていた
夏もあいまってか蒸し暑かった
シン
あ!つ!い!よぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
ボコッ
トア
うるせぇよ
シン
だからって殴ります?!トアさん!?
トア
殴ります
シン
左様で
そう言う感じで俺達はいつもどおり他愛も無い会話をしていた
その時は会社やら学校やらが関係しているのであろうが
居る場所も相まって人っ子一人居なかった
その時の俺はまだ原因が分からない自分の呪いのようなものに気づいていなく
ただただ周りが死んでいくので少しグレていて
学校をサボりがちになっていた
そして何故かそれについてくる幼馴染
シン
そう言えば今年は記録的な猛暑になるらしいぜー
トア
マジ?
シン
マジ!
トア
へー、何でそんなこと知ってるんだよ?
シン
へへん!それはおバカなトア君と違って俺は毎朝ニュースを見ているからなのだよ!
シン
トアもたまにはニュース見たらどうだ?w
トア
あ゙?お前だまr
そう俺が言いかけたときだった
頭部に物凄い衝撃が走った
ゴン!
トア
ぐえっ!
バタ…
???
?!?!?!
シン
…………←めっちゃびっくりしてる
シン
( ゚д゚)ハッ!
シン
お…
シン
親方!空から女の子が!
トア
その女の子に俺が下敷きにされてるって話する?
???
え?……あ………
シン
ほら!その子戸惑ってるじゃん!
トア
ほとんどお前のせいだろ
話を戻そう
今俺は謎の女の子に下敷きにされている
多分上から落ちてきたのかだろう
???
………死ねなかった……………
トア
???
シン
???
こいつ…今“死ねなかった”って言わなかったか?
シン
えーあー…まぁ今のはちょっと置いといて…
シン
お前らいつまでそれで居るつもりなんだ?
トア
確かに
もう一度言おう………
今俺は謎の女の子に下敷きにされているのである
トア
ごめん、どいてくれ
トア
後暑い
???
あっ!ごめん
ササッ
トア
よいしょっと
起き上がり少女を見てみる
きれいな金髪をしていて…年は俺たちと同じくらいだろう
シン
なぁお前…何で上から降ってきたんだ?
???
そ…それは…
トア
言えないことなのか?
???
…………
トア
お前、名前は?
???
………………私は…
あや
あや……だよ
トア
あや
トア
俺はトア、そんでこっちが
シン
トア君のサイコーの幼馴染シンでーす!w
トア
俺の迷惑な幼馴染シンだ
シン
ちょっと?!
あや
………ププッ………
シン
あ!笑った!
あや
え………?
シン
だってあやさっきからずっと何か変な顔してたから!
トア
おい語彙力どこいった
シン
川へ流した!
トア
今すぐ拾ってこい
トア
んで?何で上から降って来たんだ?
トア
もしかして自殺か?
シン
お前そゆとこあるよな
トア
何がだよ
シン
いやー…ド直球に聞くよなーって…
トア
だって遠回しで聞くとかめんどくさいだろ
シン
それはそうだけど…
あや
……自殺………か………
あや
そうだよ
あや
私は…自殺しようとした
トア
何でだ?
あや
………………
トア
言えないか?
あや
…………………
あやは黙ってしまった
言うか言わないかは個人の自由だから俺たちが言うのを強制することはできない
だけど………あやに………何かあったのなら知りたい
初対面のはずなのに…………何故かそう思ってしまった
シン
言っちゃえよ
あや
シン
言えば楽になることもあるかもよ?
あや
………………私は…
そう言うとあやは語り始めた
何があったのかを
あやside
私は周りの人に恵まれていた
家族や相棒
友達や先生から
だけどみんな何かしら秀でている事があった
だけど自分はなにもできなかった
いわゆる無個性と言うやつで
私の親はそれを許さなかった
友達が何かしらの賞を取ったなら
それを私も取らなくてはいけなかった





















“取れなかった”は許されなかった





だけど周りが何も取れなくて
私が凄い賞を取ったとき
親はありえないくらい、私を褒めた













この事を私は何もおかしいだとは思わなかった






























だけどある日、親にあることを言われた
お前は出来損ないだ
あや
………え…?
何もできない
お前が居れば幸せだと思っていたのに
あや
お父さん…?
お前はこれから地下牢に居ろ
他の人には…お前が
死んだことにする

























限界を感じた
どうしてここまで完璧な人間を求められるのか







怒り
嫉妬
憎しみ
恨み
望み
何もかもがぐちゃぐちゃに混ざりあって









親も
友達も
相棒も
親友も
先生も





















誰もかも













全員、殺した


























その後に殺してしまったと言う
何とも言えない罪悪感が私を襲った
















死のうとした
 
私はビルから身を投げた
地上20階
誰でも楽に逝ける高さだ
だんだんと地面が迫ってきて
“死ぬんだな”と改めて感じた
そしてもうすぐ地面だと言うところくらいで
目を瞑った
ゴン
トア
ぐえっ!
その時誰かの悲鳴に近いような声が聞こえた
私が目を開くと同年代くらいの男の子を下敷きにしていた























私は………死ねなかった………
どこかホッとした
トア
なるほど…
あや
ありがとね、話したらちょっと楽になった
シン
おう!良いってことよ!
トア
お前の親…ちょっと…いや結構ヤバいぞ
シン
凄い同意
あや
そう…だね…
あや
今思えば…結構イカれてた
こいつは…あやは、ずっと我慢して
そんでその出来事で切れちゃったんだろう
俺とはまた違う………辛い過去……
シン
んで?お前これからどうするんだよ
シン
もう一回死のうとするのか?
あや
…………それは……
シン
俺は死んでほしくない(同時)
トア
俺は死んでほしくない(同時)
シン
真似すんなよ
トア
俺は思ったことを言っただけ
トア
あや
あや
………何?
トア
俺はさバカだから、あやがどうしたいがなんて分かんないけど
トア
俺はあやに生きて欲しい
あや
トア
だってお前良い奴そうだし
シン
俺も同意見だな〜
シン
ってか無個性の奴何か沢山居るだろ
シン
トア何てちょっと体が丈夫なだけでそれ以外は人並み以下d
ボコッ
シン
うげっ!
トア
誰が人並み以下だクソ野郎
あや
体が丈夫なのは分かる
あや
地上20階から落ちて来た人にぶつかってほぼ無傷なのがものがたってるからね
トア
クソムカツク…でも初対面だから殴れない…ムカツク…
シン
へいへ〜い!今どんな気持ちですかぁ〜?wトアくーんw
ボコッ
シン
ひどい
あや
「結構変な人達に助けられちゃったな…」
シン
んで?お前これからどうすんの?
シン
帰る場所もないんだろ?
あや
……うん…
トア
そんじゃ家来る?
あや
え?……良いの?
トア
だって全員殺っちゃって行くあてないんだろ?
シン
言い方よ言い方…
あや
うん…
トア
んじゃ帰ろ、あや
あや
…うん!
そうして俺達はあやと出会った
そして冬の終わり頃
シンが引っ越した
そして俺とあやは3年生に上がり






俺の祖父母が死んで
俺が自分の呪いに自覚した

































それからちょうど4年後

俺とあやが出会って“5年”…
俺達が中学に上がった頃
もうあやは俺にとってシンと同等位には大事な…
かけがえの無い存在になっていた
あやが居てくれたおかげもあり
俺は祖父母の死から立ち直ることができたのだ






その時の俺はあやに依存していた…
あやさえ居てくれれば
その時の俺は何でも良かった……










































俺のその時唯一の心の拠り所だった…


















なのに…


























あやは居眠り運転のトラックに轢かれて…






死んだ



死んでしまった…








公園の前の横断歩道で
引かれそうになっていた俺を
あやが突き飛ばし…かばって………








あやは頭からありえないくらいの血を出していた
その時の俺でも分かる
こんなに血を出したら人は…
死ぬ
だが俺は必死に声を体を揺さぶり
声をかけ続けていた






だがあやは目覚めなかった



















死んだ…

そう勝手に思った










脈も測ろうともせずに















その頃の俺は少し希望を見出していた
もしかしたらあやなら死なないんじゃないかって
死なずに…置いて行かずに…俺のそばに居てくれるんじゃないかって…
そんな…希望を…


























そして
俺はあやを殺してしまったと言う罪悪感
何もできなかったと言う劣等感
大事な人を失ってしまった…
心の拠り所だった人を殺してしまったと言う
何とも言えない思いから



















壊れてしまった














壊れて
狂って
自分じゃ同仕様もなくなって…




 








自分で自分の記憶に蓋をした
“あや”と言う人物を思い出さぬように
そして現在








トアside
そっか…
俺…
だからあのときも…あんな事思っちゃったのか
シン
思い出したな?
トア
おう
そして俺はシンに話した
全部を…
トア
ははっ…俺…バカだな…
トア
一人で勝手に死んだって勘違いして
トア
勝手にぶっ壊れて
シン
あぁ…本当にお前はバカだ
トア
へいへい
あや
スー…スー…
トア
クソッお前…生きてたのかよ…
トア
そっか…生きてたのか…
トア
そっか…
トア
グスッ…良かった…
トア
ごめんな…忘れてて…お前のこと…
トア
ごめん…
そう…俺は今だ眠り続ける少女…俺の大事な存在…
あやが生きていた事に
心から…心から喜んだのであった

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