第26話

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2022/08/09 12:00 更新





オッパに元気をもらってから一週間


私は先生に会いに行けずにいた





いざ顔を見るとなると不安になってなかなか足が進まない



そんなことを繰り返していたら夏休みもあと一週間になってしまった




あなた
今年の夏休みも早かったな…




終わってほしくないけど、


時間は待ってくれない




気分転換に図書館に行くことに


残りの宿題を仕上げてしまおう






あなた
ふぅ…




暑苦しい外から図書館へ入れば


寒いくらいの冷気が私を包む




今日は普段はいかない二階にある自習室に行くことにした




あなた
(やっぱりすいてるよね…



ちらほらと人はいるけどまだまだ広く空いている



あなた
(あれ?




一番奥の席に見慣れた後ろ姿


会いたくて、でも会いに行く勇気の出なかった人




あなた
先生、



周りに聞こえないように小さく呼ぶと振り返った先生




黒かった髪が赤みがかった茶色に変わっていて

さらに私を惹きつけるものになった




ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなた…
あなた
こんにちは、
ウォヌ先生
ウォヌ先生
こんにちは、隣座りな…
あなた
はい…




隣に呼んでくれたことは凄く嬉しかったのに


先生が黙っていて申し訳ない気持ちがあふれてくる



あなた
あの、先生…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
宿題やりに来たんだろ?
ウォヌ先生
ウォヌ先生
話は終わってからな
あなた
、はい





少し悲しい気分になったけど

切り替えて早く終わらせるために頑張った。



一時間ぐらいしたところでやっとワークが完成した




ウォヌ先生
ウォヌ先生
終わった?
あなた
はい
ウォヌ先生
ウォヌ先生
じゃあ行こ





先生の後をついていくと図書館の中にある小さなカフェに入ることに




ウォヌ先生
ウォヌ先生
好きなもの頼んで
あなた
え?悪いです…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
いいの、俺が連れてきたから
あなた
でも…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
なら、適当に言うぞ?
あなた
じゃ、じゃあココアで、!
ウォヌ先生
ウォヌ先生
ふっ、分かった




先生の笑顔を見ると心がふっと楽になった



アイスココアとアイスコーヒーを頼んでくれた先生

さらっと店員さんに頼む姿、そんなことでさえも今はときめいてしまう





ウォヌ先生
ウォヌ先生
それで、さっきなんて言おうとしたの?
あなた
あ、先週の…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
あ~、あれは俺が悪かった…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなたのこと子供だって言ったのが嫌だったんだよな、?
あなた
はい…でも私も、
ウォヌ先生
ウォヌ先生
ううん、あなたは悪くない




そう言って先生は私の手を両手で優しく包んだ




ウォヌ先生
ウォヌ先生
ごめんな、あなた
ウォヌ先生
ウォヌ先生
曖昧なまま振り回したりして
あなた
先生…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
大事な生徒にキスなんかして…最低だよな




俯きながらそう言うから

私から手を握り返すと先生は驚いたように顔を上げた



あなた
先生
あなた
私、キスされた時すごく嬉しかったんです
ウォヌ先生
ウォヌ先生
え?
あなた
先生に彼女がいるのも知ってたし
あなた
先生が私のことなんとも思ってなかったとしてもいいって思いました
ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなた…
あなた
先生のことずっと好きだったからです…





言っちゃった


でも、もうこれで夏休み明けからはただの先生と生徒に戻るんだ

キスのことも全部忘れて




ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなた





先生が名前を呼ぶけど目を見ることはできなかった

分かっていても振られるのは辛いから




ウォヌ先生
ウォヌ先生
俺の目見て
あなた




先生の手が私の顎を支えて目線が合う


恐る恐る見た先生の目はびっくりするぐらい優しかった




ウォヌ先生
ウォヌ先生
俺もあなたが好きだよ
あなた
え、
あなた
うそ…///
ウォヌ先生
ウォヌ先生
噓じゃない
ウォヌ先生
ウォヌ先生
懐いてくれるあなたが可愛くて仕方なくて
ウォヌ先生
ウォヌ先生
初めはただの生徒だって思ってたけど気づいたら誰にも取られたくないって思ってた
あなた
、先生
ウォヌ先生
ウォヌ先生
彼女とはもう別れたよ
ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなたのために
あなた
っ、でも…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
うん、俺たちは教員と生徒
ウォヌ先生
ウォヌ先生
だから、あなたが卒業するまでのあと半年間はこのままでいよう
あなた
先生…ほんとにいいんですか、?
ウォヌ先生
ウォヌ先生
なにが、?
あなた
私…何歳も年下だし、
ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなたがいいんだよ
ウォヌ先生
ウォヌ先生
あなたはこんなに年上は嫌?
あなた
、嫌じゃないです…
ウォヌ先生
ウォヌ先生
ならいいじゃん
ウォヌ先生
ウォヌ先生
彼氏の予約な
あなた
///






ふわっと頭を撫でる先生の口角は余裕そうに上がっていて


顔を真っ赤にしてる私がバカみたい






ココアとコーヒーはとっくに氷が溶けて薄くなってしまっていた



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