第334話

334話 私は大丈夫
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2019/09/27 12:53
優斗
ねぇ、お姉ちゃんは辛くないの?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私?私は大丈夫だよ




本当は、大丈夫なんか、

全くの嘘だ。







辛い、寂しい…


“ママ”って呼ぶのは、

もう無理なんだ…




















優斗
お姉ちゃんは、何で泣かないの?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私は、泣かなくても、
大丈夫だからだよ






これも嘘だ。



泣かないというより

泣けないんだ。




今、ここで私が泣いたら、

優斗は、もっと悲しんでしまう。




雄一の弟なんだから、

悲しませたくない。









だって、昔から、

確かに優斗は、両親から、

愛されてた。



私とは違って、

色んな物を買ってもらって、

遊んでもらって、

出かけたりしてた。

















それに…


褒めてもらったり、

時には怒られたり…












私は、怒られていることさえも、

羨ましかった。























確かに、時には、

恨みたくなる時も、多々あった。



















でも、よく考えたら、

優斗は何も悪くないんだ。




お母様とお父様の言うことを、

ただ、お利口にきいていただけ。







もしかしたら、優斗は、

私の存在すら、

知らなかったのかもしれない。







だったら、優斗は、

何も関係ない。

































問題は、お父様だ…










東 〇〇〇
東 〇〇〇
ねぇ、お父様はどこに居るの?
優斗
分からないけど…
多分隣の部屋に居るよ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ありがとう、
じゃあ少し様子を見てくるね
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ちょっと待ってて
優斗
うん



























隣の部屋に行くと、

そこにお父様は居て、

既に目を覚ましていた。







そして、近ずいた。



東 〇〇〇
東 〇〇〇
何があったのですか
お前には関係ないだろ
というか、なぜお前がここに居る
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
関係ない訳ないだろ!
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
お母様は、亡くなった
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
なぜお前は生きている!?


私は、少ししか怪我のしていない、

父親の、胸元を掴んだ。





辞めろ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
何でお前が生きてて、
お母様が死んだのかを聞いてんだよ!
辞めろ、離せ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
何でか聞いてんだよ!
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
いいから、質問に答えろや!
アイツを身代わりにしたんだよ
これでいいな?






プツン

















私の、何かが切れた音がした。

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