第416話

416話 冷たい目
2,953
2019/12/28 13:15




6人が、ナイフの飛んできた方向を、

見ても、あるのは人だかり。









なぜナイフが…?


















それより、あなたが…
















玄樹
玄樹
あなた!大丈夫!?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ん?全然大丈夫だよ!
じん
じん
いや、それはどう見ても大丈夫じゃ…
東 〇〇〇
東 〇〇〇
本当に大丈夫なの!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
それよりちょっと、車行こ?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
大丈夫。ただのかすり傷だから
廉
かすり傷は、そんなに血出えへんわ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
………………








正直、本当に大丈夫だった。






どんどん傷が、塞がっていってる。





見ていないけど、そんな気がする。
















それより、もうここに6人がいてほしくなかった。









まだ、美桜達もいるかもしれない。








それに、こんなヤンキーと一緒に居たら…


















実際、周りのスタッフは、

今、私を冷たい目で見ている。





私もこんな所に居たくない。

















ザー☔










優太
優太
あっ、雨…
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ほら、早く車の中行きな
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私は、私のマネージャーの車に行くから
紫耀
紫耀
分かった…じゃあ後で合流な?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
うん…














私は、そのまま路地裏の、

環奈の車に乗り込んだ。








環奈
環奈
ごめん……
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
分かってる…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
今は話しかけないで…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
それと、このままシェアハウスまで連れてって








この後、シェアハウスに着くまでの間、

一切口を開く者は居なく、

ずっと雨の音が鳴り響いていた。
















東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
送ってくれて、ありがとう…
環奈
環奈
うん…





















その後あなたは、

大雨の中、スマホだけを持って、

ある場所に行った。



























武楽の秘密基地であった、倉庫だ。















東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
あ〜ぁ、あの時に戻りたいよ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
何でこうなるんだろう…



私は、倉庫で寝転んだ。









雨で、血は流れ、

もう既に跡形もない。
















傷は、何故か一瞬で消えた。







もう傷口は分からないほどになっている。
















東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
どうしよ…ヤンキーって事多分バレたし…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
これで、芸能界も辞め時なのかな
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
もう、自分が気持ち悪いし…











傷もあっという間に、治ってしまうような、

そんな自分の体が、気持ち悪くて、

しょうがなかった。








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