あなたside
昨日の続きです
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あのLINEの後、しばらく連絡が来ない日々が続いた。
その間も紫耀くんはテレビにいっぱい出てるし、ライブの時期でもあるから、きっと忙しいんだろうなー。
でも私は、そもそも紫耀くんのLINEを持っていることが嬉しくて、毎日がハッピーハッピーだった(笑)
そんなこんなで3ヶ月後…
LINEにて
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あれから色々待ち合わせ場所とか決めたんだけど、今考えたら登山って笑
でも当時は紫耀から連絡先渡された時、嬉しくてしょうがなかったけど、初めて会った人に連絡先渡すなんてどう言うつもりなのか今になって気になってる
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登山当日にて
ついにこの日がやって来たよ!
友達も私もこの日の為にダイエットしてパックしたり、ちょー頑張った!
ちょっと登山の練習したぐらい(笑)
待ち合わせは、バレにくい田舎のバス停。
ちょっとバス乗り遅れちゃって、焦り気味です。
友達)あー、震えてる。
キンプリと登山とか考えたことないんだけど(笑)
友達)大丈夫でしょ
到着
ヤバイ、オーラがバンバン出てるよー
友達)私まで誘ってくださりありがとうございます。
友達)◯◯です
友達)うん
なんか面白い
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登ってから1時間後…
友達)うん。足が痛くなってるもん
友達)うん、全然。まだいけます
友達)(笑)
私たちほんとの友達みたいだな。
でも、どうして紫耀くんは、私を誘ったんだろう?
友達)きゃーε=ヾ(*~▽~)ノ
◯◯が急に滑り落ちた。
とっさに手を伸ばすけど、届かない
私より手の長い海人くんが◯◯に手を貸して、引っ張りあげた。
友達)ありがとう。
友達)うん
いい感じになってるように見えるのは私だけ?
紫耀くんに目で訴えかける。
すると紫耀くんもニヤッと笑ってきた。
友達)うん、いいよー
そこからさらに登り続けて、頂上に着いたのは2時間後。
この山が大きくて高いのもあるけど、途中で休憩とかしてたから時間がかかった。
1時ぐらいから登り始めてたから、多分今は4時くらい。
そろそろ下山しないと真っ暗になりそう。
友達)待って。私、足が痛くて
友達)分からない。
◯◯は頑張って立ってくれたんだけど、なんかすごくぎこちない立ち方で痛そう。
友達)お願いできる?
友達)ありがと
こうして私は◯◯を支えながら下りていった。
でも、下りるときにすごく滑りやすくて、何度もこけそうになる。
一応私は力があるから持ちこたえるけど、少し力を緩めたら、◯◯ごと落ちるかも。
頑張らなきゃ
友達)うん、あなたこそ大丈夫?
私は◯◯を紫耀くんに預けた。
ほんとに◯◯力が入ってないの。
昔から◯◯って体力は全然なかった
よく私がおんぶして歩いたっけ。
私も体力的には疲れてる。
けど、まだまだ頑張らないと帰れないからね
下ること1時間、少し暗くなってきた。
残り半分あるかないかぐらい。
急がないと。
紫耀くんもだいぶ疲れてきてる
海人くんは気づかって、◯◯を支える係になってくれた。
優しいなー、ほんとに。
そのまま下り続けると、問題が起こった。
もう真っ暗になって、何も見えない。
まだ五時過ぎくらいだと思うけど、田舎だから暗くなるのが早い。
…
返事がない。
…
…やっぱり返事がない。
紫耀くんは私の手を握ったまま、歩き出した
ドキドキしながら私も歩き出した。
そう言いながら、なぜか涙が溢れてきた。
声が震えてしまって紫耀くんに泣いてることを感じ取られる
その時、私はつるっと滑って倒れ込んでしまった。
私と手を繋いでいたから、紫耀くんも一緒にしゃがみ込む。
急にそう言われ、フリーズしてしまう
ここからが幸せな時間の始まりでした。
あの後、下山したら、海人くんと◯◯が心配して待ってた(笑)
そして、そこら辺の定食屋さんでご飯食べてその日は帰りました。
実は紫耀くんが家まで送ってくれたんだ。
すごくかっこ良くてずっと私ニヤニヤしてた。
紫耀くんが別れ際に、「次会うときはデートだな(笑)」って言ってくれた。
嬉しすぎて家に入った瞬間踊りまくったわ。
これから幸せ増えますように。
そう願って眠りに落ちた。
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こんな感じでした!
今思いだしてもキュンキュンします。
初々しい…
今もラブラブだと思うけどね(笑)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。