第69話

続き
1,053
2020/04/21 03:13
あなたside

昨日の続きです

----------------------------------


あのLINEの後、しばらく連絡が来ない日々が続いた。

その間も紫耀くんはテレビにいっぱい出てるし、ライブの時期でもあるから、きっと忙しいんだろうなー。

でも私は、そもそも紫耀くんのLINEを持っていることが嬉しくて、毎日がハッピーハッピーだった(笑)






そんなこんなで3ヶ月後…
LINEにて
平野紫耀
平野紫耀
久しぶり、今週の土曜日って用事ある?
あなた

お久しぶりです。
大丈夫です。

平野紫耀
平野紫耀
良かった!
じゃあ土曜の午後から、どっかで会おう
あなた

(°∇°;)大丈夫なんですか?

平野紫耀
平野紫耀
うん、俺変装上手だし笑
でも万一の為に誰か誘う?
あなた

はい、そうしましょう。
私も二人きりは緊張しますし笑

平野紫耀
平野紫耀
俺からは海人誘っていい?
あなた

はい!
私からは友達の◯◯っていう子誘っときます。あのとき私と餃子食べてた友達です。

平野紫耀
平野紫耀
あー、なるほど。
あの子だったら大丈夫だよ
あなた

ありがとうございます。
で、どこに行きます?

平野紫耀
平野紫耀
都会はバレるし撮られるから、田舎は?
あなた

田舎ってなにもないと思いますが笑

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ田舎の山を登るのは?
あなた

私は登山好きなんでいいですよ

平野紫耀
平野紫耀
お友達は分からないね笑
あなた

はい笑
聞いときます!

平野紫耀
平野紫耀
サンキュー
--------------------------------

あれから色々待ち合わせ場所とか決めたんだけど、今考えたら登山って笑

でも当時は紫耀から連絡先渡された時、嬉しくてしょうがなかったけど、初めて会った人に連絡先渡すなんてどう言うつもりなのか今になって気になってる
--------------------------------
登山当日にて



ついにこの日がやって来たよ!
友達も私もこの日の為にダイエットしてパックしたり、ちょー頑張った!


ちょっと登山の練習したぐらい(笑)



待ち合わせは、バレにくい田舎のバス停。
ちょっとバス乗り遅れちゃって、焦り気味です。



友達)あー、震えてる。
キンプリと登山とか考えたことないんだけど(笑)
あなた

それは分かる。
登山とかめったにしないから普通のTシャツにGパンで来ちゃったけどいいかな?

友達)大丈夫でしょ


到着
平野紫耀
平野紫耀
おっ、こっちこっち
髙橋海人
髙橋海人
ヤッホー久しぶりでーす。
ヤバイ、オーラがバンバン出てるよー
あなた

あっこんにちは。
今日はありがとうございます。

平野紫耀
平野紫耀
いや笑
俺が誘ったんだしいいよ。
ていうかタメ語で話そ
あなた

…うん

友達)私まで誘ってくださりありがとうございます。
髙橋海人
髙橋海人
いいよ、全然。いい人そうだし。
名前は?
友達)◯◯です
髙橋海人
髙橋海人
そっか◯◯ちゃんもタメ語でいいよ。
友達)うん
平野紫耀
平野紫耀
じゃあ登ろっか(笑)
なんか面白い



--------------------------------
登ってから1時間後…
あなた

結構高いんだね、この山

友達)うん。足が痛くなってるもん
髙橋海人
髙橋海人
大丈夫?
友達)うん、全然。まだいけます
平野紫耀
平野紫耀
しんどくなったら言ってねー、
って俺も結構しんどい
友達)(笑)
私たちほんとの友達みたいだな。
でも、どうして紫耀くんは、私を誘ったんだろう?
あなた

あの、何で今日誘ってくれたんですか?

平野紫耀
平野紫耀
…実は
友達)きゃーε=ヾ(*~▽~)ノ
あなた

◯◯!

◯◯が急に滑り落ちた。
とっさに手を伸ばすけど、届かない
髙橋海人
髙橋海人
大丈夫!?
ほら捕まって
私より手の長い海人くんが◯◯に手を貸して、引っ張りあげた。
友達)ありがとう。
髙橋海人
髙橋海人
怪我ない?気をつけなよ
友達)うん
いい感じになってるように見えるのは私だけ?

紫耀くんに目で訴えかける。

すると紫耀くんもニヤッと笑ってきた。
あなた

もう登れる?

友達)うん、いいよー
そこからさらに登り続けて、頂上に着いたのは2時間後。

この山が大きくて高いのもあるけど、途中で休憩とかしてたから時間がかかった。

1時ぐらいから登り始めてたから、多分今は4時くらい。
そろそろ下山しないと真っ暗になりそう。
あなた

そろそろ下りていこうよ。

髙橋海人
髙橋海人
そうだね。もうそろそろ下りないとヤバいね
平野紫耀
平野紫耀
そだな
友達)待って。私、足が痛くて
あなた

歩けないくらい痛いの?

友達)分からない。
◯◯は頑張って立ってくれたんだけど、なんかすごくぎこちない立ち方で痛そう。
あなた

私が支えながら下りたらどう?

友達)お願いできる?
あなた

いいよ、全然。

友達)ありがと
平野紫耀
平野紫耀
俺らもいるし、なんかあったら助けるからな
髙橋海人
髙橋海人
あなたちゃんも無理しちゃダメだよ
あなた

私は大丈夫ですよ

こうして私は◯◯を支えながら下りていった。
でも、下りるときにすごく滑りやすくて、何度もこけそうになる。
一応私は力があるから持ちこたえるけど、少し力を緩めたら、◯◯ごと落ちるかも。

頑張らなきゃ
あなた

ハァ、◯◯大丈夫?

友達)うん、あなたこそ大丈夫?
平野紫耀
平野紫耀
俺が代わろうか?
あなた

じゃあ少し交代してくれる?

平野紫耀
平野紫耀
うん、いいよ
私は◯◯を紫耀くんに預けた。

ほんとに◯◯力が入ってないの。

昔から◯◯って体力は全然なかった
よく私がおんぶして歩いたっけ。

私も体力的には疲れてる。
けど、まだまだ頑張らないと帰れないからね
下ること1時間、少し暗くなってきた。

残り半分あるかないかぐらい。
急がないと。

紫耀くんもだいぶ疲れてきてる
あなた

紫耀くん、私代わりますよ。

髙橋海人
髙橋海人
あなたちゃんは、もう疲れてるでしょ。
俺が代わるよ
海人くんは気づかって、◯◯を支える係になってくれた。

優しいなー、ほんとに。


そのまま下り続けると、問題が起こった。
平野紫耀
平野紫耀
うわっ、真っ暗だ。
何も見えねー。
あなた

ほんとに。

もう真っ暗になって、何も見えない。
まだ五時過ぎくらいだと思うけど、田舎だから暗くなるのが早い。
平野紫耀
平野紫耀
海人、大丈夫か?



返事がない。
あなた

◯◯ー。
大丈夫?

平野紫耀
平野紫耀
えっ、返事しないんだけど。
あなた

嘘でしょ。
はぐれた!?

平野紫耀
平野紫耀
そんなことないと思うけど、ここは1本道だもん
あなた

どっかで滑り落ちたんじゃない?

平野紫耀
平野紫耀
…そうかもしれないけど。


海人ー!
…やっぱり返事がない。
あなた

私探してきますよ。(スマホのライトをつける)

平野紫耀
平野紫耀
だめだよ。あなたちゃんまではぐれたら、どうすんの?
あなた

それは…でも、◯◯と海人くんが心配だし

平野紫耀
平野紫耀
(あなたの手を掴む)
絶対に行かせないから。
何が何でもあなたちゃんだけは、ちゃんと家に返す。

それに、海人たちも先に行っただけかもしれないじゃん。
海人は方向音痴じゃないはずだし。
あなた

紫耀くん…

平野紫耀
平野紫耀
だから、とりあえず一緒に下りよう。
あなた

…うん。

紫耀くんは私の手を握ったまま、歩き出した


ドキドキしながら私も歩き出した。
あなた

…何もなかったらいいんですけど。

もし何かあっても報道されるから、警察に言えないんじゃないですか?

平野紫耀
平野紫耀
うん。確かに。
もし何かあったら俺が探しに行く
あなた

それはダメですよ

平野紫耀
平野紫耀
あなたちゃんに行かせるよりかはマシでしょ
あなた

そうかもしれないけど、私だって体力に自信はあるし、◯◯もいるから力になりたい。

そう言いながら、なぜか涙が溢れてきた。
声が震えてしまって紫耀くんに泣いてることを感じ取られる
平野紫耀
平野紫耀
あなた

きゃっ!

その時、私はつるっと滑って倒れ込んでしまった。
平野紫耀
平野紫耀
大丈夫か?
私と手を繋いでいたから、紫耀くんも一緒にしゃがみ込む。
あなた

ごめんなさい

平野紫耀
平野紫耀
あなたちゃんの手、冷たくなってきてる。
あなた

えっ

平野紫耀
平野紫耀
俺が守るから。
あなた

??

急にそう言われ、フリーズしてしまう
平野紫耀
平野紫耀
俺、あなたちゃんに会いたくなって誘ったんだ。
あなた

私に会いたい?

平野紫耀
平野紫耀
うん。初めてあなたちゃんに会ったとき、なんかピンときて。
それから喋ってみたらすごく話しやすいなーって思って。
で、何よりあなたちゃんが笑った顔がすごく可愛かったんだ。なぜかそれで元気を貰って、あの日仕事絶好調にこなせた(笑)
あなた

でも、私ってなにも魅力なんてないですよ

平野紫耀
平野紫耀
あるよ。いっぱい。

あなたちゃんだって疲れてたはずなのに、◯◯ちゃんのこと頑張って支えてさ。

今だって真っ先に「探しに行く」って言って、海人たちのこと心配して。

でも、滑ってこけちゃって、あなたちゃんだってもうボロボロじゃん(笑)
あなた

平野紫耀
平野紫耀
俺はそんなあなたちゃんを見て、どれだけドキドキしたと思ってんの?
あなた

紫耀くん…

平野紫耀
平野紫耀
だから俺はそんな子に、大変な目に逢わせたくない。
絶対海人たちは先に下りてるはずだよ。
だから俺らも気にせず下りよう
あなた

…うん。

私、ファンとしても、
1人の男の人としても、


紫耀くんが好きです。

平野紫耀
平野紫耀
…!
あなた

叶わない恋だって分かってる
こんな気持ち紫耀くんにぶつけても困らせるだけだって分かってる

でも、大好きなの

平野紫耀
平野紫耀
あなたちゃん。
俺…
あなた

言わないで!
分かってる。ダメなことぐらい

平野紫耀
平野紫耀
最後まで聞いて!笑
俺もあなたちゃんが好きだよ
あなた

平野紫耀
平野紫耀
あれ?気づいてなかった?
普通「大変な目に逢わせたくない。」って言ったら伝わるかなと思ったんだけどな笑
あなた

全然気づかなかった

平野紫耀
平野紫耀
バレたらダメだから、付き合ってるって心の中で思っててよ。
あなた

いいんですか?

平野紫耀
平野紫耀
うん。あなたちゃんがいいならね(笑)
あなた

いいですよ!
じゃあ思っときます

平野紫耀
平野紫耀
うん。約束な。
次は2人でどっか行こう。

あと、敬語になってるよ(笑)
あなた

あっ。ほんとだ笑

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ行こっか
あなた

うん。

ここからが幸せな時間の始まりでした。
あの後、下山したら、海人くんと◯◯が心配して待ってた(笑)
そして、そこら辺の定食屋さんでご飯食べてその日は帰りました。
実は紫耀くんが家まで送ってくれたんだ。

すごくかっこ良くてずっと私ニヤニヤしてた。

紫耀くんが別れ際に、「次会うときはデートだな(笑)」って言ってくれた。

嬉しすぎて家に入った瞬間踊りまくったわ。

これから幸せ増えますように。

そう願って眠りに落ちた。

---------------------------------

こんな感じでした!
今思いだしてもキュンキュンします。
初々しい…

今もラブラブだと思うけどね(笑)

プリ小説オーディオドラマ