病院の廊下をバタバタと足音が聞こえた
ある1室の扉を勢い良く開けると泣き声が聞こえた
生まれたばかりの赤ちゃんをよしよしと宥めていた
リリーのベッドの側には男の人がいた
恐る恐る赤ちゃんに近づき
その顔を見た、目を赤くして精一杯声を上げている
段々と泣き声が落ち着いてゆく
ぱっちりと開いた瞳はリリーにそっくりだった
リリーの腕に収まっている子の
ぷくっとした頰を人差し指で軽く撫でた
すると次の瞬間
にこっ!と笑ってくれた
こくっと頷いた
それに合わせてリリーが瞳を輝かせる
リリーに便乗して旦那さんも声を上げた
覚えている限りずっと笑顔の優しい2人
窓の外でを見つめた
優しい夏の風に私の髪がなびく
曇り気味の表情を私に向けた
舐めている訳では無いが校長なら話は通じるはず
まだ難しいかな?と思ったが
私の言葉を一生懸命聞いて、理解しようとしていた
小さな手を引いて校長室へ向かった
急な来客に?を浮かべている校長
まだハリーは不安そうな表情
深く深く頭を下げた
それを見てハリーも頭を下げた
すると校長はその話に納得する様に頷いた
言われてみれば知らないかも…
ハリーを連れて迷子になりましたとは言えないもんね
深々とお辞儀をして
校長室から医務室へと向かった
「はい!」と緑色の液体が入ったコップを持たされた
にこにこしていた
明日の為、明日の為…とぐいっとコップの液体を飲む
苦い、!じゃ収まりきらない程の
苦さを感じながらそれを飲み干した
怪我をしていた足を見た
すっかり痛みは無くなっていた
ルンルンで医務室から出た
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。