ある日の朝、ハンクオッカはキッチンでリビットがお願いしたお買い物リストを見ていた。
「今日はフルーツとおやつを買いに行くんだ!」
そこへ、ポガリがぴょんと飛び込んできた。
『ねえねえ、ハン!ぼくも一緒に行っていい?』
ハンクオッカはにこっと笑って、リストを見せながら言う。
「もちろん!いっしょに行ったら楽しいよね!」
二匹は森の市場へと出発。
途中で、ポガリがふわふわの小さな羽をパタパタさせながら言った。
『ねぇハン、ぼくたちふたりで行くの初めてだね!どんなおやつ買おうかな?』
ハンクオッカはクスクス笑って、
「ぼくは甘いチョコレートがいいな。ポガリは?」
『ぼく、はちみつたっぷりのパンケーキ!』
市場に着くと、たくさんのお店が並んでいて、ふたりはわくわく。
「まずはフルーツ屋さん!」
張り切ってイチゴやリンゴ、バナナを慎重に選ぶハンクオッカ。
ポガリはお店のおじさんに『はちみつパンケーキください!』って元気に注文をする。
おじさんがにっこり笑って、特別ふわふわのパンケーキを包んでくれた。
買い物を終えたふたりは、帰り道に小さな川を渡ることに。
『ここはちょっとこわいけど…ぼくが先に行くよ!』ポガリが勇敢に歩き出す。
ハンクオッカも後ろからついていったけど、足元がぬかるんでちょっとドキドキ。
『だいじょうぶ?』ポガリが振り返る。
「うん、ポガリがいてくれるからだいじょうぶだよ」
川を越えて、ルンルン気分で森を帰っていたハンクオッカとポガリ。
だけど、たくさんのお店や道があって、どっちに行ったらいいのか迷ってしまった!
「こっちの道かなぁ?」ハンクオッカが首をかしげる。
『うーん、ぼくはあっちのほうが近そうだけど…』ポガリも心配そう。
歩いても歩いても、見たことのない木や花ばかり。
『「あれ?あれ?ここ、どこだろう…」』
ふたりともだんだん不安に。
ハンクオッカが小さい身体をさらに小さく丸めて言った。
「ぼく、怖くなってきた……」
でも、ポガリはハンクオッカの手をぎゅっと握って、
『だいじょうぶ、ぼくがついてるよ。ぼくたち一緒ならきっと帰れるよ!』
ふたりはゆっくりだけど、手を繋いで歩き続けた。
その時、森の上にぽつんと輝く星が見えた。
「見て、ポガリ!あの星、すごくきれいだね!ポガリみたいだ!」
『うわぁ〜ほんとに綺麗だね!ありがとう!なんだか元気が出てきたよ』
星を目印に、ふたりは少しずつ進む。
やがて遠くに、みんなが待つ村の灯りが見えた!
「やった!帰れるよ!」
戻った森の入り口で、みんなが「おかえり!」と笑顔で迎えてくれた。
ハンクオッカとポガリは、照れくさそうに手を繋いだまま微笑んだ。
「迷子になったけど、ポガリがいてくれてよかった」
『ぼくもハンがいたから怖くなかったよ』
ふたりの絆は、星空よりももっとキラキラ輝いていた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。