お泊まり用の荷物を揃えた莉犬くんはうちに入ってくるとはしゃぎながら探検を始めた。
そう言いながらぴのに優しくほほ笑みかける姿を見た俺は危うく死ぬところだった。
可愛すぎる。
しばらくぴのと戯れていた莉犬くんは、何かを思い出したかのように顔を上げ、こっちを見た。
莉犬くんと2人で、、、写真?
なんか厳しいんだな、、、
でもそうして莉犬くんと写真を撮るチャンスを与えてくれたすとぷりメンバーには感謝しかない。
俺がピースをして莉犬くんがシャッターを押すのを
待っていると、突然莉犬くんが肩を組んできた。
そうして撮った写真を莉犬くんが見せてくれると、そこには莉犬くんに肩を組まれて顔を真っ赤にしている俺が映っていた。
え、俺この照れ顔を先輩方に晒さなきゃいけないってこと?
終わった、、、
俺今推しに可愛いって言われた!?
言われたやんな!?よしゃー!
莉犬くんは写真を眺めながら少し考え込むと言った。
俺は内心ホッとしつつも気になったので尋ねた
すると莉犬くんは最高に可愛い顔で耳を真っ赤にしながら小声で言った。
それを聞いた俺も顔が真っ赤になる。
推しが、、、莉犬くんが、俺の照れ顔を独占したいだなんて、、、
そうしてしばらく2人で顔を真っ赤にしながら黙っていたが、突如鳴ったインターホンの音で2人は我に返った。
可愛く手を振る莉犬くんに見送られながら、
俺は玄関の扉を開けた。
するとそこに居たのは、
俺の師匠であるころんくんだった。
そう言ってルンルンで部屋に入ってきた師匠は、
莉犬くんを見るとそのぱっちりとした目を丸くした。
しばらく考え込んだ師匠は、ひとつの結論に行き着いたようだった。
莉犬くんは笑顔で頷く。
可愛い。
そう言ってうんうんと頷く師匠。
それで俺が安全っていうんなら、他のメンバーは莉犬くんに手出しするってことなんか、、、?
同棲するなら、、、俺しかない、、、?
何も喋らない俺を心配した莉犬くんが俺の顔を覗き込んでくる。
覗き込んで俺の顔が赤いことに気づいた莉犬くんは、気まずそうに目を逸らした。
俺も気まずかったので、そそくさとキッチンへ向かう。
師匠がいて良かった。
師匠が居なかったら、このまま気まずい空気のままだっただろう。
俺は赤くなった顔が治ったのを蛇口の反射で確認すると、おやつを持って2人の元へ向かった。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。