でも1番はやっぱり … 、
と2人の声が重なった 。
自然と彼に視線が向く 。
初兎ってさっき 、女の子たちから怖がられてるとか
言ってなかったっけ?
こんなこと言うのは失礼だけど 、
初兎が見るからにクズそうなのは間違いない 。
だけどおかしなことに 、
むしろ最低な人間であることが似合うというか 、
周りを惹きつける妖しい引力が
潜んでいるように思う 。
返事はない 。
お三方とも 、無言の圧で選択を迫ってくる 。
大神りうら 。
俺のこと嫌いみたいだし 、
逆に申し訳なさすぎて指名なんてできっこない 。
稲荷ほとけ 。
らんらんの好きな人( ? )だから 、論外 。
有栖初兎 。
残ったのはこの人しかない … けど 。
見透かしたように初兎が言う 。
自分の気持ちに正直に … 。
うつむいてじっと考えていれば 、
痺れを切らしたのか 、
りうらが盛大なため息を吐きながら
1歩俺に近づいてきた 。
すっと手が伸びてくる 。
俺の前髪に触れて 、
さらっと横に流してみせた __ ところで 、
ふとりうらの手が止まった 。
いったん手を離したかと思えば 、
またすぐに同じように髪に触れて 、横に流す 。
心なしかクリアになった視界の中で 、
りうらの瞳かゆっくり開いていくのがわかった 。
りうらも俺の間にいむがわりこんできた 。
☆700⤴︎ありがとうございます !!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。