第24話

.*・゚7話.゚・*.🌎
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2025/04/26 09:00 更新

ぶるーく
...あ、ヘッドホン、そういえば...
きんとき
...あぁ、これぐらいでは壊れないから、大丈夫だよ
きんとき
それより、耳は大丈夫?ヘッドホン落ちた衝撃で切れてたりしてない...?
ぶるーく
ん?うん、大丈...
きんとき
ちょっと見せて

目の確認と同じように、心配している素振りをしてぶるーくの耳がちゃんと変わっているか確認する。

...そっと耳に触れてみると、撫でている時にこっそり触っていた時よりも固く、柔らかくなくなっていた。

少し残念だが、まぁ、仕方ない。

ぶるーく
...ふふっ、くすぐったいよ!
きんとき
...うん、良いね

俺はヘッドホンを拾って、もう一度付ける。

ぶるーくは、既に俺らの言葉は全部分かる。だけど、ヘッドホンのおかげで言語が分かることにしないと、体の変化に気づかれてしまうかもしれない、から。

きんとき
 هل تفهم هذه الكلمة؟この言葉分かる?
ぶるーく
...?うん、分かるよ?
きんとき
...ん、分かった

...この言語を聞いて何か思い出してくれないかな、と少しだけ期待したけど...。

全くそんな素振りは見せないから、期待した俺が馬鹿だった。

ぶるーく
そうだ!ねぇねぇ、僕に言語教えてよっ
きんとき
...え?
ぶるーく
そうだな...例えば...
ぶるーく
...ん゛〜...
きんとき
...

もう熟知しているぶるーくにどう言語を、というか俺の言語を教えるってよく分からなくて、つい苦笑いをしてしまった。

だが、俺の事を知ろうとしてくれているぶるーくが愛おしくて、じっと見てしまう。

ぶるーく
 مهلا، استمع ليねぇ、僕の話を聞いて
きんとき
...え゛ッ

まじか、喋れるのか...!!??

ぶるーく
 أنا ممتن لك من أعماق قلبي، أشكرك على مقابلتي.僕はきんときに心から感謝してるよ、出会ってくれてありがとね

きんとき
.....ん...///


きんとき
 أنا أيضاً俺もだよ...


俺に生きる意味があったのは、君の存在のおかげ、だから。


ぶるーく
え?ごめん聞き取れなかった...きんとき、もう1回言って〜!
きんとき
は!?嫌だ、絶対言わねぇ!!
ぶるーく
ええっ!?

きんとき
(...そんなに何回も愛を伝えられるか、俺の脳がパンクするでしょ馬鹿...)

ぶるーくは、それから俺の言ったことを何としてでも理解したいのか。

ぶるーく
「ありがとう」って言ったの?

きんとき
...

ぶるーく
「俺もだよ」って言ってくれたの?
きんとき
...(察し良すぎるなぁ...)

ぶるーく
あ、「大好き」とか...?
きんとき
ん?
ぶるーく
はいごめんなさいっっ!!!


そう話していると、急に目の前にシャークんが現れた。

シャークん
 ‎حصلت عليك見つけた

ぶるーく
えッ...!
きんとき
わ、ぶ、ぶるーく?

シャークんを見た瞬間、ぶるーくは俺の後ろに隠れてしまった。

..あぁ、そうか...。裏切り者達のせいで、シャークんまでも怯えるようになっちゃったのか、ぶるーくは。

でも大丈夫だよ、という気持ちを込めて、ぶるーくの頭を撫でてから、指を指して教えてあげた。

きんとき
この子、俺の弟

ぶるーく
...えっ
きんとき
 إذا أردت، تحدث مع هذا الطفل.良かったらこの子と話してみてよ
シャークん
‎... أنا لا أجيد اللغة اليابانية، لكن俺日本語苦手だけど...
きんとき
 لا بأس، إنه فتى جيد جدًا.大丈夫だよ、この子は優しいから

そう言うと、シャークんは少し考え込んでから、ぶるーくの方を見た。

そして左手を差し出して、慣れない日本語で話し出した。

シャークん
俺、シャークん...ぶるーく、よろしく
ぶるーく
!う、うんっ、よろしくね...?








...俺は、シャークんとぶるーくが話している傍で、小声で俺は作戦の確認をしていた。

地球の人間には聞こえない発声方法を使って。


??
"きんとき様、أزرقの義理の親、親族は皆始末致しました"
??
"ただ、友好関係というものが中々に広く...現在見つけられていない地球人が3人居ます"
??
"探査機も、地球に降りたことで地球の大気やら重力やらにやられてしまって不具合が..."
きんとき
うん、了解
きんとき
それじゃ引き続き同じように捜索を続けてくれ。恐らくこの地帯にはもう隠れ場所が__
??
"...、?...きんとき様、何を仰られてるか理解が出来ません...申し訳ございません"
きんとき
あっ、あはは...ごめんごめん

日本語を使い続けることは全く苦ではないが、ついついそのまま仲間たちに喋りかけることがあって、少し厄介だ。

...まぁそれ程に、俺のぶるーくの優先度が圧倒的だと言うことが自分でも分かって、自惚れてしまう。

きんとき
...こうなったら隠れる場所は地下にしかないと思う。地下を中心に、探査機を使ってくれ
きんとき
後、地球の力での不具合じゃなく、俺は使い方の問題だと思う。
きんとき
よく確認してみてくれ
??
"...!技術者に確認したところ___"
きんとき
あぁ、____
??
"____"















...あぁ、つい話し過ぎてしまった。

あの二人は今何を話しているんだろうか...?




シャークん
ぶるーくは、きんとき、好き?

きんとき
は????

ぶるーく
え、えっと...

シャークん。いくら俺の妻だと分かっていても。流石にぶるーくが困る質問は辞めて欲しい。

.....万が一好きでもないとか言われたら俺何しでかすか分かんないのに...


そういった気持ちから、シャークんをつい睨んでしまう。

シャークん
...きんとき、俺の前ではいつも怒ってた
シャークん
だから、優しく出来てるか、心配

...優しさだったのか、可愛い奴...

だーけーど。

きんとき
...ぶるーく、この質問答えなくてもいいからね?

そう俺が言い切る前に、ぶるーくは偽りの無い笑顔で答えてくれた。

ぶるーく
僕はきんときのこと好きだよ!
ぶるーく
きんときはいつも僕のことを気遣ってくれるし、ちゃんと僕のことを守ってくれて...だから好き!

きんとき
ッ...そ、そっ、かぁ...///
シャークん
...ふふ、それなら、良かった

シャークんは顎に手を当てて柔らかく笑った。

...俺も、心から安心したよ。

シャークん
...楽しかった、俺、もう行くね
きんとき
おう、気を付けてな
シャークん
ぶるーく、またね
ぶるーく
うん!またね!

そして俺らは、シャークんが見えなくなるまで手を振り続けた。

きんとき
ッはぁぁぁ〜〜〜...





...そして、見えなくなった途端、さっきまでガチガチに固まっていた反動みたいなのが襲ってきて、俺はつい大きなため息をついてしまった。

そして、照れたような、こんな情けない顔を見せたくなくて、俺は蹲った。

ぶるーく
...ど、どうしたのきんとき
きんとき
...別に...
きんとき
...ぶるーくって、よく恥ずかしい言葉をあんなにすらすら言えるよね
ぶるーく
へっ?な、何て?
きんとき
あーもういいからっ...

きんとき
早く行くよ
ぶるーく
あ、ちょ、ちょっと待ってよ〜!



.....



ぶるーく
"僕のことを気遣ってくれて"
きんとき
(...じゃないと、いつの間にか君がいなくなってしまいそうだから)

ぶるーく
"僕のことを守ってくれて"
きんとき
(...君を傷つけたくなくて、俺のことをずっと頼りにして欲しくて)

ぶるーく
"だから好き"
きんとき
(...俺も、愛してるよ)


きんとき
ぶるーく



























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