第3話

第参話
91
2024/02/20 10:17
???
待て。何故この森にかような小娘がいる。
(なまえ)
あなた
!?!?
      何処から声がしてるの…?
 視線が至る所からする……でも…誰もいない…
???
なんだあの小娘は……
???
穢らわしい奴よ…
???
人間がこの森にいるとはな…
ヒソヒソヒソッ……
(なまえ)
あなた
……あっ、あの!………誰ですか…?
…………。
(なまえ)
あなた
……えと…聞こえてますか?
???
黙れ。人間の戯言に耳を貸すわけがないだろう
           ヒュンッ!
    何かが物凄いスピードで飛んできた
(なまえ)
あなた
……え?
  地面に突き刺さったものを見ると羽だった。
(なまえ)
あなた
……ん???羽…?……ッ…
(なまえ)
あなた
(かすり傷…え?羽っこんな殺傷能力あったっけか!?!?怖すぎない!?)
???
……さらばだ人の子よ…。
(なまえ)
あなた
ッ……!!
         もう無理だ。
      そう思った瞬間だった。
???
…………。
(なまえ)
あなた
……ん?死んでない???
???
烏夜うや…!どういうつもりだ!
???
烏夜が人間を庇ったぞ…
???
大罪だ……裏切り者め…
        烏夜と呼ばれる男
目を瞑っていたからわからなかったけど、どうやら私を庇ったようだった。
  そして何よりもびっくりしたことがあった。
(なまえ)
あなた
……翼?
    彼には大きく立派な烏の翼があった。
烏夜
烏夜
 狗賓    ぐひん様、このような無礼をお許しください。…ですが一言宜しいでしょうか
狗賓
……申してみよ
烏夜
烏夜
大天狗様にこのことがバレたらタダではすまないかと…
狗賓
ッ……お主だって人間を庇ったではないか!!大罪であるぞ!
烏夜
烏夜
承知の上で行動したまでです。
狗賓
ふんっ……勝手にしろ…!
すると至る所からあった視線が急になくなり、気が楽になった。
(なまえ)
あなた
……はぁ…こ、怖かった…
(なまえ)
あなた
あ、あの!ありがとうございました!
烏夜
烏夜
………。
(なまえ)
あなた
…あっ……頬に傷…
(なまえ)
あなた
ば、絆創膏!…どこにしまったっけ…………あった!
烏夜
烏夜
そのようなものは不要だ
(なまえ)
あなた
傷負ってるんだらダメ!ちゃんと治らないでしょ!
烏夜
烏夜
このくらいの傷妖力で…
(なまえ)
あなた
んっ!
烏夜
烏夜
ッ!?
急に胸ぐらを掴んで引き寄せられてビックリするが、すぐに呆れた顔をする。
烏夜
烏夜
…はぁ……人間はそんなにお人好しなのか?あと顔が近い
(なまえ)
あなた
あー!ごめんなさい///!
(なまえ)
あなた
あまりにも顔が良かったから…///
(なまえ)
あなた
と、とにかく!絆創膏貼ったからこれで大丈夫だと思うわ!
烏夜
烏夜
………(人間の匂いは鼻につく…)
(なまえ)
あなた
じゃあ私帰るので失礼します、助けてくれてありがとうございました!
     そしてあなたは走り去ってった。
烏夜
烏夜
………。
烏夜
烏夜
本当に人間というのは危機感に欠けているな…。

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