第2話

第弐話
125
2024/02/20 10:13
……お……お………………き、ろ…
お……い…
(なまえ)
あなた
(誰かの声…?)
おい…お…き……ろっ!!
(なまえ)
あなた
……誰の声…
???
おい!!起きろと言ってるだろうに!
(なまえ)
あなた
!!
      あなたはバッと起き上がる
   ………だが、目の前には誰もいない。
???
後ろだ、馬鹿
        男の人の声…?

      ゆっくり後ろを振り返る。
(なまえ)
あなた
………狐…?
      後ろには色白な男がいた。
真っ白な肌に生糸のように艶やかで綺麗な髪と大きな狐の耳……そしてどことなく…
(なまえ)
あなた
いやらしい…
???
………(何言へりこの小娘は…?)
(なまえ)
あなた
……あの…両肩破れてますけど…
???
何言ひたるなり、これが今風の着こなしならむ
(なまえ)
あなた
え、?はぃ??
???
何かあやしきこと言ひきや?
(なまえ)
あなた
いやあの…何言ってるかちんぷんかんぷんなんですけども……
???
???
フォ!
???
???
フォウフォー!フォウ!
???
うむ…さいふことか、わかれり
(なまえ)
あなた
(よくわからないけどなんか納得した…?てか意気投合してる…)
???
すまんかったな娘よ
(なまえ)
あなた
わっ…普通に喋れるじゃん…
???
だからすまなかったと言ってるだろう?
さて…なぜここにいるのだ娘よ。
(なまえ)
あなた
こっちが聞きたいんですが……あっ!?今何時!?!?
???
…丁度丑三つ時になったな…
(なまえ)
あなた
う、丑三つ時……何それ初めて聞いたし!何時って聞いてんのに牛の話はしてないのー!
???
牛と丑の字が違うぞ
(なまえ)
あなた
そんなことより早く帰んなきゃ!!
(なまえ)
あなた
じゃあね狐の人!!
  立ち上がって走ろうとするが体が動かない。
(なまえ)
あなた
……え?
???
行って良いと誰が言った?
???
……目の前にこんな美味そうな食糧があるというのに…見逃すわけにはいかんだろう?
???
封印を解いてくれて有難うよ小娘…ふふっ…
      長い舌で舌舐めずりする

あなたは心の中で思っていたことを口に出してしまう…
(なまえ)
あなた
え…きたな……
???
………は?
(なまえ)
あなた
舌舐めずりとか行儀悪すぎるわ
普通に汚いし
???
いや……な、急に…
(なまえ)
あなた
あと貴方なんかカビ臭いから近づかないでくれる?明日も学校あるから体調崩したくないのよ
???
え……ちょ…
(なまえ)
あなた
それになにその耳と、コスプレかなんか?普通に不審者よ貴方?わかる?不・審・者。あーゆーおーけー?
???
ぐうっ……も、もうわかったから…
(なまえ)
あなた
最後に言わせてもらうけどね、キモいわ貴方。
???
っはぁぁ…!!!!……と、トドメ刺してきおった…うぅ……そこまで言わなくても…
???
???
フォウ……
???
ええぃ!小娘如きが!!喰う気も失せたわ!!
  指をパチンッと鳴らすと体が自由を取り戻す。
(なまえ)
あなた
わっ!?
  急に動けるようになり、よろけてこける。
(なまえ)
あなた
ったぁ……もう!さようなら!!
???
あっ!こらっ!!……そそくさと行ってしまったな……丑三つ時だと言ったのになぁ?
???
???
フォ!
???
ふふっ…愛やつめ♪
(なまえ)
あなた
全く…もうこんな真っ暗……今日は帰ってもう寝よ…
???
待て。この森に何故かような小娘がいる。

プリ小説オーディオドラマ