第7話

お兄ちゃんと小川くん
600
2020/11/07 14:44 更新
ショッピングモールに着いてすぐ、3人と別れて本屋さんに向かった。

新刊コーナーで足を止めて、気になったものを手に取る。
あなた
……………………
その本を買おうか迷っていると、とんとんと肩を叩かれた。
あなた
えっ?
ビックリして振り向くと、
お兄ちゃん
やっほ
虎太郎さん
こんにちは〜
お兄ちゃんとお友達の虎太郎さんだった。
あなた
なんだビックリした
少し安堵して、力が抜ける。
虎太郎さん
本買うの?
私の手元を見て、虎太郎さんが言う。
あなた
あ、はい。お兄ちゃん達は?
この2人が本屋さんに来るなんて参考書買うぐらいだろうなとか思いつつ、訊く。
虎太郎さん
僕らは参考書買いに……
あなた
ですよね笑
普段ゲームばかりしている2人のことだから、本なんて買うわけない。

予想通りの返答に、思わず苦笑してしまった。
虎太郎さん
えぇなんか僕らが本読まないみたいな感じやめてよ‪w‪w‪w
あなた
いや事実だし………‪w
そんな私の様子を見て、反論されるけど事実だ。
お兄ちゃん
………そろそろ行くぞ
しびれを切らした?お兄ちゃんが、口を開いた。

相変わらずの仏頂面に、虎太郎さんも私も苦笑いしながら動き出す。
虎太郎さん
はいはい。シスコン兄貴は嫌われるよー?
お兄ちゃん
なんのことだ
あなた
‪w‪w‪w‪w‪w‪w
以前と変わらず仲良しな2人に、笑みがこぼれた。

そんな私のところに、
小川塁
あの〜…………、
あなた
あ、小川くん!
佐々木くんが来てくれた。
小川塁
なんか、あなたさん呼んできてって佐藤さんに言われたから…………自分で行けよって言ったんだけど……ごめんね、
人見知りな小川くんだから、きっと初対面のお兄ちゃんと虎太郎さんを見て少し警戒しているのだろう。

それなのに声をかけてくれたことに少し驚いたけれど、小川くんが安心するように微笑むと、小川くんも安心したようにぎこちない笑みを浮かべてくれた。
あなた
ありがとう!それじゃあお兄ちゃん、虎太郎さん、私はそろそろ行きますね?また!
お兄ちゃんから不機嫌そうなオーラを感じたけれど、後ろ髪を引かれる思いで小川くんとその場を離れた。
***
小川塁
………今のは、?
あなた
お兄ちゃんとお友達さん。参考書買いに来たんだって
小川塁
そ、そうですか………、
何か考え始めてしまった小川くんに少し心配をしながら、まなかと佐々木くんの元へ向かった。

プリ小説オーディオドラマ