第2話

第2話 紅碧のウィザード
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2024/05/01 07:00 更新























































???
……死……で…るかなぁ…?
???
……ど……るん……だよ…
???
………るちゃ…のとこ……れてく……?










声が聴こえた









無音
……うぅ…


???
お!?起きた!
無音
うわぁぁぁぁぁぁ!!轢かれるー!!
???
!?!?
無音
……ってあれ?


おかしなことに、体のどこを見ても傷一つなかった

無音
……俺…トラックに轢かれたんじゃ…?
無音
………へ?


現在の状況に頭が混乱する

???
ふははっ!何言ってんのコイツ!
無音
……!?!?


聴き馴染のある声で我に返った











無音
ゆとり!!もるでお!!
もるでお
…!!!





その瞬間、もるでおの手から黒い煙が吹き上がり爆発した









空高く舞い上がるその煙は、だんだんと悍ましい怪物の形へと変わっていく









その姿は全身真っ黒の巨大な猛獣だった









金色の瞳がギラリと光り、鋭く太い爪が俺目掛けて振り下ろされる









ガッッッ









無音
い"や"ぁぁぁぁぁぁぁ!!





間一髪避けたものの、その爪に捕らわれ身動きがとれなくなってしまった




無音
ぎゃぁぁぁ!!バケモノ!!
もるでお
おい、そこのお前!
無音
……えッ?




もるでおは、見たこともないような鋭い目つきで俺を睨んできた







もるでお
何故…俺達の名前を知っている……
無音
…はぁッ!?
無音
いや!知ってるもなにも友達でしょ!?
無音
…俺!無音だよッ!!
もるでお
……無音?
もるでお
…知ってる?
ゆとり
知らな〜い
無音
ゆとりも忘れたの?!泣くよ俺!!
もるでお
どこのどいつか知らねぇがおめぇはここで消えてもらう!
無音
ちょッ…!?ちょっとまってよ!!嫌だよ!
ゆとり
まぁまぁ落ち着けって〜





するとゆとりはどこからか棒を取り出し、猛獣に向けた









途端に猛獣はみるみる小さくなっていき、子猫サイズへと姿が変わる









俺は見たこともない数々の光景に目が点になっていた









もるでお
あっ!おい!俺の猛獣ビーストになにしてくれてんだよッ!
ゆとり
え〜?こっちの方が可愛いじゃん?
もるでお
これじゃ戦えねぇってッ〜!!
無音
(……戦う?)
ゆとり
そんでッ!俺らの友達って言ってたけど、ホントに君誰?
ゆとり
どこから来てなんでこんなとこにいたのさ?


ここにいるゆとり達は本当に俺のこと知らないのかな……?


もしかして……別人?

無音
…俺は無音、轢かれそうになってた子供を助けようとして事故に巻き込まれて…
無音
死んだと思ったら…ここにいたって感じ
もるでお
……ふぅん
無音
逆に聞くけど、ここはどこなの?!





辺り一面には広大な草原が広がっており、遠くの方には町が見える




明らかに、日本ではないことは確かだ




そしてゆとりももるでおも見たことがない不思議な格好をしていた



ゆとり
仕方ないなぁ、教えてあげるよ
ゆとり
ここはミューン国。豊かな緑と綺麗な街で有名な平和国の一つ。
ゆとり
人口もそこそこいて、有能な戦士を育成する環境が揃ってるから他国からの移住者も結構多いんだよね
ゆとり
んで、俺たちはあそこの町に住んでる
無音
へ、へぇ〜…(?)
もるでお
初めて会った奴によくそんなベラベラ喋れるな
もるでお
ノイズのスパイとかだったらどうするんだよ…
無音
………?
ゆとり
いやいやそれはないって〜!だって明らかに弱そうじゃんコイツw
無音
ひど…!
無音
…さっきからなんなの?戦うとか猛獣とか
無音
そもそも、なんで2人はそんな変な格好してるの?!俺の知ってるゆとりともるでおじゃないよ…!
無音
…教えてよ!俺ッ、知りたいんだ!
もるでお
……………
ゆとり
……………



2人は顔を見合わせた

ゆとり
う〜ん…
ゆとり
これは、口で教えるよりも見てもらった方が早いかな
無音
…………?
ゆとり
ね!もるでお!特訓だと思って付き合ってよ!
もるでお
…えぇ〜仕方ないなぁ
もるでお
少しは配慮してくれよ?
ゆとり
さぁ…?どうかな



もるでおの手から、再び黒い煙が立ち上る


今度は大きな翼をもった猛獣が姿を現した


そしてゆとりは地面に置いていたホウキを手に取りまたが


その様子はまるで、魔法使いのようだった


無音
……かっこいい!
ゆとり
よ〜く見ててねッ!





ビュンッッッ







ゆとりを乗せたホウキは勢いよく大空へと舞い上がった




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