第11話

11話 料理人
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2026/02/09 13:00 更新
10月30日(水)  8:52








魔法使い
っげほ、けほっ…
呪術師
…今日なんか咳酷いね、


修理屋conjure(カンジャー)。週2回のみ依頼受付中。これまた表向きの理由は研究なのだけど、時々体調の心配をされてしまう。


魔法使い
…でも、昨日の夜に予約が入ったんだから、多分緊急なんだよ、
魔法使い
……直さないと…
呪術師
……倒れちゃ嫌ですよ、
呪術師
福良って、なんでそんなに仕事を続けたいの?
魔法使い
……そりゃ、生き甲斐で、魔法が大好きだから…
呪術師
それ以上に、
呪術師
…執着すら感じるんですよ





魔法使い
お父さんと約束したんだ、
魔法使い
……こんなこと言ったらびっくりするかもだけど、
魔法使い
小さい時、5歳ぐらいかな?
魔法使い
お父さんに、



「拳は、魔法使いになるな。」



魔法使い
って言われたの
呪術師
…え?
魔法使い
理由は聞いても詳しく教えてくれなくて、


「魔法使いになっても、幸せになれるか分からない」


魔法使い
としか……
呪術師
…じゃあ、なんで今福良は魔法使いなの?
魔法使い
俺が駄々こねたから。
魔法使い
……魔法使いになりたかったの。どうしても、


壊れたぬいぐるみを、修理屋の人が直してくれて。



魔法使いが主役のドラマはめちゃくちゃかっこよくて。



何より、元魔法使いで、魔法の話を楽しそうにしてる父が好きで。




魔法使い
そしたらね、「魔法使いになるなら、


絶対に諦めたり、辞めたりするな。」
魔法使い
…魔法使いは、諦めたくも辞めたくもなるぐらいしんどいけど、
魔法使い
約束だからね


魔法使い
っげほっ、っは、


温かい。いつの間にか、隣に座って河村が肩を抱いてくれていた。





そして、静かに顎を引き寄せられ、口付けを交わす。





呪術師
…ずっと、一緒にいさせて……
9:29
???
…っ、開いてますか!?




魔法使い
え?、ちょっと早いけど、いいよ~
???
ありがとうございます!!!!


そう息切れ気味に、依頼主は駆け込んできた。



魔法使い
問どうしたの?急じゃん
料理人
ふくらさ〜ん!!泣見てください!!


手渡されたのは、アルミか何か金属でできた小さなカップ。


……がぐにゃり と潰れたもの。


料理人
うちにこのプリン型、1個しかないのに潰れてたんです~泣
魔法使い
ありゃ~大変だね
料理人
しかもね、うちの⬛︎⬛︎さん(国王)が、


「問~明日のおやつプリンがいい」


料理人
って昨日言うから~
魔法使い
やっぱあの国王、たま~に子供っぽいよね
魔法使い
了解すぐ直してくるね
料理人
ありがとうございます!!!泣


国王専属の料理人、その中でもおやつ担当の東問。想像通り、代筆者の東言と一緒に国王の⬛︎⬛︎に振り回されているようだ。










魔法使い
げほっ、っげほ、


息を吸い込もうとして噎せた。








悔しいな、や~っと魔法使いになれたのにな。












魔法使い
エーレシュキガル!


透き通る海のような水色の煙。





ころん と、新品同様のカップが姿を表した。










料理人
わ~よかった~これでプリン作れる~~泣
魔法使い
料理人も大変だね~
料理人
ま~好きでお菓子作ってるんで!
魔法使い
気が向いたらまたお菓子持ってきてよ
料理人
もちろん!




急ぎ足に、国王のプリンを作るため帰っていった。






呪術師
……福良、見て見て


振り返ると、手に小さな包みを持った河村が。


呪術師
プリン買ってきちゃった
魔法使い
いつの間に出かけたの!?
呪術師
まあまあ~


いつの間にか姿を消して、いつの間にかどこかへふらり。そしてまたいつの間にか帰ってくる。


猫みたいに気まぐれで、不思議な人。




呪術師
スプーンどこですか?



半同棲生活を過ごす最近。久しぶりにあのバーへ行きたいなとも思ったり。













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