第16話

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2024/12/24 14:47 更新







学校が終わりヨンボギと別れ、帰りのバスに乗る。



イヤホンを耳にさしてバスに揺られながら、目的のバス停まで目を瞑る。



大好きな歌手の、大好きな曲がちょうど流れてきて心の中でテンションが上がった。













 バスが停まる。


バス停から家までは徒歩5分くらいで、大通りを少し歩いて細道に入ったらすぐに家に着く。





今日もいつものようにバスから降りる。

そのときたまたま流れてきた音楽。


それは、ハニが動画サイトにアップしていた、僕が初めてハニを知った曲だった。


少し懐かしく、それに改めて聴くとハニらしくもあるメロディーは、最後まで聴きたいと思わせるには十分だった。



そしていつもは外すイヤホンを、今日はさしたままバスを降り、歩き出した。













耳に直接響く心地良いメロディ、は


時に、大切なことを遮断してしまう。














sm
……〜…♩…





mob
「あの車…、なんか様子おかしくない?」


mob
「確かに、なんか、、ふらふらしてる?スピードも速くない?」







mob
「え、ちょっとまって、、やばいって、歩道来てない?」


mob
「えっ、、、まって!?そっち人いるって!!!危ない!!!危ないって!!!!!」




sm
…?


明らかにいつもと様子が違うことを察した僕は、イヤホンを外して辺りを見回す。











mob
「危ないっ!!!!!!!」




mob
「いやぁぁぁっっ!!!!!!!」








sm
………ぇ、。






後ろを振り向くと、迫り来る黒い車。



あ、これ、やばいやつだ。



そう分かっても、人間の体はそう素早く動けないもので。





周りの声がやっと鼓膜に届いて、耳をつんざく様な悲鳴が鳴り響く。




体は動かないのに、視界はやけにゆっくりで



スローモーションで再生されるビデオのようだった。










…死にたくない、














ドンッ






















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