第13話

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2024/12/20 13:25 更新









スンミニだ。












間違いない。









ジョンインさんと並んで、少しだけスンミニの方が背が高い。


広い肩幅はTシャツを着こなしている。






hn
…スン、……っ


口に出して、止まる。






スンミニは、ジョンインさんと楽しげに話しているようだった。





手話、で。









hj
なに?どうしたジソンア?知り合い?



どうしよう。声をかけようか。

でも、また拒絶されたら……


いや、でも………









考えた末、俺の足は2人の元へ駆け出していた。









hj
えっちょ、なになになに!?待って!?



hn
ス、、っ、スンミナ、、!


トントン、と肩を叩く。


すごく驚いたように振り向いたスンミニを見て、あぁ、配慮が足りなかった、なんて考える。




スンミニは、俺の顔を見るなり、心底会いたくなかったように顔を歪ませた。





in
『ジソンさん…?スンミナ、知り合い?』
sm
……『知らない。行こう、イエナ。』


何を言っているのかは分からないけど、踵を返したスンミニの腕を引っ張って止める。


hn
待ってっ、、!!
hj
えっ…、ほんとに何…??
sm
………
in
『スンミナ、大丈夫?ジソンさんも様子がおかしいけど…、話、聞いてあげたら?』


ほら、と言うようにさっきと同じようにスマホを差し出したジョンインさん。


渋々それを受け取ったスンミニは、俺に向き直った。

sm
……『なに?』
hn
『スンミナ、なんで』……


なんで、急に連絡が途絶えたのか。

なんで、あの日あの部屋にいたのか。



なんで、……こんなところにいるのか。





色々考えて、指が止まる。

sm
『何もないならもう』
hn
『待って』

hn
『スンミナ、なんで』

hn
『なんで、アカウントを削除したの?』



音楽は、もうやめてしまったのか。



それが、俺の一番聞きたいことだった。





hn
『もう、音楽は』
sm
『うるさいな』
sm
『ハニに関係ないでしょ』
hn
『関係ないって』…


そんな言い草っ、……

sm
『じゃあ、何?』


sm
『見れば分かるでしょ?僕もう終わったんだよ。』


sm
『もう、何も分からない。綺麗なメロディーも、歌詞も。』


hn
っ、………


思わず顔を上げると、顔をぐしゃりと歪ませ、俯いているスンミニがいた。



ジョンインさんとヒョンジニは何が起こってるのか分からず、困惑してる。



俺は、それ以上どんな言葉を紡げばいいのか分からなくなってしまって


スマホに入力する手は、完全に止まってしまった。



sm
……『もう、僕から話すことはない。』



そう打ち込んで、目の前に掲げて見せられる。


俺が何も言えずに立ち止まっていると、オロオロするジョンインさんを引っ張ってスンミニは行ってしまった。







hj
…ねぇ、何事?誰なの?なんか険悪な感じだったけど…


hn
……親友、
hn
……だと、思ってる…。
少なくとも、…俺は。

hj
……ふぅん…?







それ以降、ヒョンジニが深く聞いてくることは無かった。





帰り道、なんとなく何も言葉を発せなくて、最後まで無言だったけど

ヒョンジニは何も言わず隣を歩いてくれていた。










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