第72話

#66
45
2024/05/30 23:13
しばらく休憩を挟んだ後、チーム戦に突入。

まず、ペアを組む所からではあるんだけど、一体誰とチームになるのやら。

そんなことを考えながらくじを引くと…
シャークん
俺の相方は…Arumuか。
Arumu
Arumu
よろしくー
シェアハウスの中でも最強と呼ばれているシャークんがペアになった。

わりと、いや、めちゃくちゃ心強い。

ただ、今回1番心強いメンバーってのははるさめとかれーりんとかそこら辺なんだけど。

なお、他のメンバーはと言うと…

えむ&きんときのそんな見たこと無いペア、

宇治&きりやんのまぁ、依頼じゃ割とよくあるペア、

はるさめ&Nakamuとかいう割と珍しいペア、

れーりん&Broooockのたまに見るペア、

Roki&スマイルの今まで見たこと無いペア、

と、いった感じか。

とりあえず…えむときんときのペアはきんときにさえ警戒してれば良さそう、宇治ときりやん…この2人は割と体力があるからスタミナ切れで倒すのは難しそう、はるさめとNakamu、この2人はどちらにも最大限警戒する必要有り、れーりんとBroooock、彼らに関してはれーりんに警戒する必要がありそう、Rokiとスマイル…2人は謎だ。ただ、体力面で言えば1番少ないと見て良さそう…って感じかな。
シャークん
とりあえず、誰から狙う?
長考していると、シャークんから話しかけられた。

「誰から狙う」

そう言われると難しい。体力とかそういうのを考えると真っ先に1番体力の無いえむを狙うペアが多そうだから、そこは激戦区になると予想、それに、相方がきんときになるときんときから反撃を喰らう可能性もある。

かといってはるさめとかれーりんとかの要警戒人物を真っ先に狙いに行くとなるとリスキーすぎるし、戦闘能力が未知数なスマイルとRokiのペアに無闇に突っ込んで行くのも難しそうだ。

そうすると俺らが狙うべき相手は……
Arumu
Arumu
とりあえず、俺としてはえむを狙うのはありだけど相方からの返り討ちも怖いし、はるさめを狙うにしても相方はNakamuだ、2人の作戦に絡め取られるって可能性が高い。で、1番未知数なスマイルとRokiのペア、その2人は後回しで良さそう。そう考えると真っ先に狙うべきはBroooock。
シャークん
なるほどな。その作戦で行こう
そして、ペア戦がスタートした。

とりあえず、2人が隠れられるような大きさの氷の壁を作って、雪玉を作る。

ある程度雪玉が完成したら、真っ先にBroooockに目掛けて雪玉を投げた。

慌てて避ける様子を見ながら、雪玉に薄い膜のように氷を張ってホーミングする雪玉を作って、相手の動きが鈍くなって来たタイミングを狙って例の雪玉を投げた。
Broooock
え、えー!?何あの雪玉、やばすぎでしょ
れーりん
れーりん
いや、私らもう全滅!?
え、ま?

どうやら俺の予想は外れていたらしく、全員れーりんの動きを警戒して真っ先にそっちを潰す作戦に出ていたらしい。

確かにれーりんは異能もあって1番警戒すべき相手だが。
シャークん
とりあえず、早速チーム1つ潰れたけど…どうする?
Arumu
Arumu
うーん…多分、割とシャークんも警戒されてるだろうから、シャークんの方は逃げに徹するほうが良いと思う。
宇治
宇治
よっ、Arumu。
よし、実行するか。と思って顔を上げたら宇治と目がバッチリ合った。
Arumu
Arumu
うおぁ、宇治!?
宇治
宇治
ってことで、じゃ。
シャークん
Arumu、危ない!
俺はそこで脱落を覚悟したが、一向に雪玉は飛んでこない。

どうやら、先にシャークんが宇治に雪玉を当てていたらしい。

ナイスとしか言いようが無い。
Arumu
Arumu
シャークん、ナイス!
そこからおよそ20分が経った頃…。

俺らはそのままずっとペアで一緒に残り続けて、残りはきんときとRokiの2人、こっちと同じ数になっていた。

いや、まさかRokiが最後まで残り続けてるって凄くね!?

そう思っていると、顔面に雪玉が。
きんとき
よしっ、まず司令塔撃破!
シャークん
Arumu!クソっ、三つ巴か…
Arumu
Arumu
後任せたぁ!
Roki
Roki
じゃあ……
Roki
Roki
目的達成したし、僕らも敵同士だね、きんとき。
きんとき
えっ…え。こわ。
俺から見て何があったのかはわからないけど、急にRokiからの圧が凄くなったのはわかった。

ただ、チラリと見えた彼の目はふわふわとした優しい雰囲気の青色の目じゃ無くて色とは裏腹に凍てつくような冷たささえ感じられる赤い目をしていた。

何なんだ?あの目は。

そして、俺の相方はと言うと彼の目に怯まず見事にRoki、そしてきんときの2人に雪玉をぶつけて脱落させた。

俺らのチームの優勝だ。

ただ…素直に喜んで良いのやら。
雪合戦という名の第乱闘開始からおよそ2時間。

雪合戦は既に終わっていて、今は打って変わってゆるゆるとした雰囲気が流れていた。
きりやん
よし、完成!
えむ
えむ
よく作るね…やんさん。
れーりん
れーりん
あれ?協力者の僕は無視?
スマイル
ココア美味いな。
Nakamu
ね。めっちゃ美味しい。
Roki
Roki
疲れたぁ……
はるさめ
はるさめ
感覚戻らねぇ……
きんとき
2人、そしてスマイル!こたつ占拠しない!
Roki
Roki
えー
はるさめ
はるさめ
えー
スマイル
えー
きんとき
そこハモらないw!
なんで、雪が降った日って、何でこんなにもはしゃげるんだろう。

不思議。

プリ小説オーディオドラマ