第13話

きっとソレはまだ観ぬ景色
24
2019/05/05 01:28
私は、魔法使い、予知魔法使い。

私の国では、戦が絶えない。

だから、私は、『闘い続ける』んだ。

自分自身と、弱さと、恐怖と、力と。

終着点は何処にあるんだろう。

🌼
ミキ
リウ、グリナリーを自立させるんじゃ。
リウ
それは、『今度』ね。
ミキ
…分かった。
ノラ
あっ!リウ様とミキ様!
いたぞ!追うんだ!
たくさんのほうきに乗った魔法使いが向かってきた。
ミキ
リ、リウ、どうする?
リウ
リウナールテレポート
リウの言った言葉により、私たち二人は、異空間へと飛ばされた。
ミキ
お、俺それできねえ。
隣では、髪をグシャっとしてミキが悔やしんでる。
リウ
そのうちできるようになるわ。
ミキ
移動系苦手なんだよなぁ。
リウ
苦手意識を持つのがいけないの。
人間だってそう、この人苦手だーってなるからどんどんはまりこんでいく。
逆に良いところを見つけてみればいい、心がその人を嫌いたくないって云うから。
そう、あの人が云ってくれた言葉。

『宝物』
リウ
受け売りだけどね。ふふっ。
ミキ
ねぇリウ誰の受け売り?
リウ
さあねっ
ミキ
一番弟子にも教えてくれないんだ。
リウ
しいていうなら、私より、魔力が高かったとか。
ミキ
え、ちょっとまって、その人どこいる?俺その人のとこに弟子入りするんだった。
リウ
バカね。
その人もう『いない』わよ?
ミキ
そんなカラッと。簡単に。
そう居ないけど居る。

私の中で生き続ける。
リウ
よし、こっちの方向かな?
ミキ
リウ、ここ異空間では?
リウ
ええ。
ミキ
ここの中で移動したって意味ないんじゃ?
リウ
それがね、
ここはいわばパラレルワールドだから、方向さえあっていれば、同じ地点に着くのよ。
ミキ
すごっ!
リウ
ふふっそうね。
そうだ。

私も最初そんなふうに驚いた。

何も知らなかったあの頃は、もう戻らない。

プリ小説オーディオドラマ