第37話

星屑が三十五
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2024/09/07 03:00 更新
高師直
言い残すことはあるか
あなた
言い残すこと、ではないですけど……なんで、若造の私を舞者に選んだんです?
高師直
……息子師冬がお前の名を出した
あなた
!!
高師直
舞を舞うなら日本一だと。それだけだ。
あなた
……そうでしたか、
なんだ、そうだったのか。


私はずっと、貴方に見ていてほしくて、ただひたすらに舞を舞った。


貴方に見つけてほしかった。


貴方の輝きに近づきたかった。


今、この瞬間に全部報われた。


最愛の貴方は、私を見ていてくれた。



“わたしをみていて”なんて、思わなくても見ていてくれてたんだ。
あなた
私を見ていてくれて、見つけてくれてありがとう
小さく言葉を零す
高師直
時間だ
その言葉を聞いた師泰様が太刀を抜く。


もうそろそろだ。時間はもうない。


師泰様が太刀を大きく振りかぶったその時、私は大きく声を上げた。
あなた
吹雪・・っ!!!!!!
高師冬
っ!!
刀は速さをあげる。


私の首めがけて刃がまっすぐに向かってくる。


今、言わなきゃ。伝えなゃ。


最後だもの、だからちゃんと、貴方に言わなきゃ____







心の底から溢れてやまないこの思いを_____!!!
あなた
あいしてるよっ!!!!!!!
そう言うや否や私の視界を赤色が染める。


さようなら、最愛の君。心の底から愛してました。

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