なんだ、そうだったのか。
私はずっと、貴方に見ていてほしくて、ただひたすらに舞を舞った。
貴方に見つけてほしかった。
貴方の輝きに近づきたかった。
今、この瞬間に全部報われた。
最愛の貴方は、私を見ていてくれた。
“わたしをみていて”なんて、思わなくても見ていてくれてたんだ。
小さく言葉を零す
その言葉を聞いた師泰様が太刀を抜く。
もうそろそろだ。時間はもうない。
師泰様が太刀を大きく振りかぶったその時、私は大きく声を上げた。
刀は速さをあげる。
私の首めがけて刃がまっすぐに向かってくる。
今、言わなきゃ。伝えなゃ。
最後だもの、だからちゃんと、貴方に言わなきゃ____
心の底から溢れてやまないこの思いを_____!!!
そう言うや否や私の視界を赤色が染める。
さようなら、最愛の君。心の底から愛してました。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!