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第2話

アタラシイ
27
2023/07/24 14:08 更新
俺が小学2年生の時、両親が離婚した。
そして母の元に引き取られ、わずか1年で再婚した。

「夏希、あなたのお父さんよ。挨拶しなさい」

夏休みに入り紹介された新しい父さんは、大手の会社に務めるサラリーマンだそうだ。たまたま夜に外を歩いていた時に巡り会ったとかなんとか。
「よろしくな、夏希」
新しい父さんに挨拶をされて最初に思ったのは

___キモチワルイ。

なんだか、その言葉、その笑顔、その行動全てが気持ち悪いと思った。
俺はまだ小さかったのでその理由が分からなかったが、何となく感じた変な違和感が心をざわつかせた。

新しいお父さんと暮らし始めて半年。
俺も母さんも父さんがいるのに完全に慣れ始めた時、事件は起こった。

父さんが、外で子供をつくったらしい。

母さんはその事に対して激怒した。そりゃ結婚して半年で不倫するなんて、誰が予想しただろう。
俺はまだよく状況が読み込めず、両親が口論をしている間は部屋の隅で一人で遊んでいた。

それから何週間が経っても、その喧嘩が終わることは無かった。むしろだんだん悪化してきていた。
母さんの怒鳴りつける声は大きくなり、それに反応して父さんの対応も悪くなった。父さんは母さんの髪の毛を掴み叫んだ。
「仕事もろくにできないやつが上からもの言ってんじゃねぇよ!!」
母さんは泣きながら「ごめんなさい」と「そういうことじゃないでしょ」などと呟いて父さんに暴力を振られるようになった。
その光景を見た時、やっとわかった。
最初に会った時に俺が抱いた違和感に。

___きっと、これが本性だったんだ。

その違和感に気づいた時には、もう遅かった。
俺が2人の喧嘩を見ていたら父さんと目があってしまい、「その目で俺を見てるんじゃねぇよ!」とか言って俺も暴力を振られるようになった。

「親子揃って出来損ないが!!俺にろくな飯も食わせねぇつもりか!」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

父さんが怒鳴れば母さんが泣きながら謝る。
それが新しい俺の日常になった。

夏休みが明けた。
学校が始まる2週間前位からは肌を露出しやすい場所を殴られることは無くなった。
荷物をまとめて学校に行く準備をする。
その時間帯にはもう父さんは出勤しているので母さんも俺も安心して過ごせる。

「それじゃあ、行ってきます。」

「行ってらっしゃい、夏希....。」







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