第4話

第4話「言い訳」
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2024/01/26 12:17
ー学校ー
葵
そういえば花今朝の男の話!
聞かなくてよかったの?
花
うん!私葵を悪く言ってる奴の話なんて聞きたくないもん!
葵
…嬉しい…
花
でっしょー!
葵
それより!次移動教室だからはやくいこ!
花
あ!照れ隠しですかぁ〜?
私達がそう言って教室をでようとしたとき後ろから声がかかった。
春樹
春樹
ま、待って下さい!
花
…何?
春樹
春樹
今朝の話!もう一度したくて!
葵さんのこと悪く言うつもりじゃ無いんです!
花
…だから!私は…
葵
花?相手もこう言ってるし、
ちょっとくらいいいんじゃない?
最初から全部否定するのは
違うと思うよ。
花
…少しだけしか聞かないから!
少し怒って椅子にどかっと座る。





春樹
春樹
葵さんを苦手って言ったのは
理由があって。
春樹
春樹
葵さんが花ちゃんを見る目がちょっと、
花ちゃんを好き?みたいな…
葵
……!
花
そりゃ親友何だから好きに
決まってるじゃん!
葵
そ、そうだよ!
春樹
春樹
違う!そういう好きじゃなくて!
恋愛的な好きって意味です!
花
えっ?葵そうなの?
葵
……
花
葵?
私は教室から勢いよく飛び出した。
花の反応からして、私が好きだと知られたら
引かれてしまうだろう…
花
ちょ、ちょっと待ってよ!
花の叫ぶ声が段々遠のいていく─
私は息を切らして段々と歩き始めた、
葵
はぁ……はぁ……
葵
……あ、空き部屋…
休憩する為に空き部屋の扉をガラっと開けた。
葵
ふぅ……
壁際にストンっと座り込む、
気持ちが落ち着いてくると同時にさっきまで
我慢していた涙がポロポロと腕に落ちてくる。
こんな様子じゃ、次の授業も、保健室にも
行けない。
葵
…どうしよ……
私は花と関わったら駄目だと改めて
言われた気がした。






私はもう、花とは過ごさないようにしよう。
そう決めて家に帰ることにした。








ー授業中ー
花
……葵、来ないなぁ…












第4話 終わり

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