ー学校ー
私達がそう言って教室をでようとしたとき後ろから声がかかった。
少し怒って椅子にどかっと座る。
私は教室から勢いよく飛び出した。
花の反応からして、私が好きだと知られたら
引かれてしまうだろう…
花の叫ぶ声が段々遠のいていく─
私は息を切らして段々と歩き始めた、
休憩する為に空き部屋の扉をガラっと開けた。
壁際にストンっと座り込む、
気持ちが落ち着いてくると同時にさっきまで
我慢していた涙がポロポロと腕に落ちてくる。
こんな様子じゃ、次の授業も、保健室にも
行けない。
私は花と関わったら駄目だと改めて
言われた気がした。
私はもう、花とは過ごさないようにしよう。
そう決めて家に帰ることにした。
ー授業中ー
第4話 終わり
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。