第28話

第二章第十幕  2人分の愛
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2025/11/11 12:39 更新
宵崎奏
宵崎奏
兄さんは…そういうことは、したいと思ってるの?
(なまえ)
あなた
奏から、その質問をされることがあるとは、全く思っていなかった。…僕は、その質問に、正直に答える。
(なまえ)
あなた
僕は…進んでしたいとは思ってないよ
(なまえ)
あなた
たしかに、いろんな経験をするのは、どんな面でも大切だよ
(なまえ)
あなた
でも、それ以上に、自分の体と心は、いつでも大切にしなきゃいけない
(なまえ)
あなた
それが…僕の考えだよ
宵崎奏
宵崎奏
そう…なんだ…
(なまえ)
あなた
それに、双方が大人にならないとね
宵崎奏
宵崎奏
そうだね…
小豆沢冬花
小豆沢冬花
じゃあ、大人の私なら、良いってこと?
(なまえ)
あなた
っ!?
水夏がお風呂から帰って来たらしく、僕の後ろに立っていた。…心臓に悪い。
(なまえ)
あなた
…そうじゃないよ?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
えー?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
だって、私、大人だよ?
(なまえ)
あなた
それはそうだが、付き合ってはないだろ
小豆沢冬花
小豆沢冬花
じゃあ、付き合う?
(なまえ)
あなた
浮気させようとするな
小豆沢冬花
小豆沢冬花
じゃあ諦めた方がいい?
(なまえ)
あなた
そうしてくれ
小豆沢冬花
小豆沢冬花
嫌だ
(なまえ)
あなた
自分で言ったことを即否定したな…。本当に、一途なのはすごいが、もう少し抑えて欲しい。せめて、奏の前では。
(なまえ)
あなた
とりあえず、早く寝させてくれないか?
(なまえ)
あなた
もう眠いんだが
宵崎奏
宵崎奏
私も…もうそろそろ寝たいかな…
(なまえ)
あなた
じゃあ、寝ようか
(なまえ)
あなた
…冬花は、寝る場所はどうするの?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…あなたの上はダメでしょ?
(なまえ)
あなた
当たり前だ
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…じゃあ、奏ちゃんの横?
宵崎奏
宵崎奏
私は、それでも大丈夫だよ
(なまえ)
あなた
…それなら、僕は床に…
小豆沢冬花
小豆沢冬花
それはダメ
(なまえ)
あなた
え?
宵崎奏
宵崎奏
うん…ちゃんとしたところで寝て欲しいな…
(なまえ)
あなた
…でも、ベッドに3人は狭くない?
元々、1人用のベッドだ。それを、今までは無理矢理2人で使っていたのだ。3人はさすがに入らないと思うが…。
小豆沢冬花
小豆沢冬花
私は、床でも大丈夫だけど…
(なまえ)
あなた
それはさすがに…ダメじゃない?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
え…でも、奏ちゃんは絶対にベッドの上でしょ?
(なまえ)
あなた
それはその通りだな
小豆沢冬花
小豆沢冬花
で、あなたにはぐっすり寝てて欲しい
小豆沢冬花
小豆沢冬花
じゃあ、私しかいないよね
(なまえ)
あなた
…そういえば、何で「あなた」って呼んでるの?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…?そう呼びたいからだよ?
(なまえ)
あなた
…そう
小豆沢冬花
小豆沢冬花
あ、そうだ!
宵崎奏
宵崎奏
…どうしたんですか?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
奏ちゃん、ちょっと提案なんだけど…
冬花が奏に話しかける。…何かコソコソと冬花が喋っているようだ。奏の顔が少しずつ赤くなっていった。
宵崎奏
宵崎奏
え…?でも…
小豆沢冬花
小豆沢冬花
大丈夫大丈夫
小豆沢冬花
小豆沢冬花
あなたの下の名前が奏ちゃんのことをどのくらい好いてるかなんて、奏ちゃんが1番知ってるでしょ?
宵崎奏
宵崎奏
………
奏が何か考えている。たぶん、冬花から提案されたことについてだろう。
宵崎奏
宵崎奏
えっと…兄さん、少しいい?
(なまえ)
あなた
何?
宵崎奏
宵崎奏
ベッドの奥の方に…横になってくれない?
(なまえ)
あなた
…いいよ
僕は、奏に言われた通りに、ベッドの端に横になる。
すると、奏が僕の上に乗り、僕に抱きつくように横になった。
(なまえ)
あなた
…?
宵崎奏
宵崎奏
冬花さんが…こうしたらいいって…
小豆沢冬花
小豆沢冬花
そうだよ
(なまえ)
あなた
…まあ、いいけど
小豆沢冬花
小豆沢冬花
じゃあ、寝よっか
冬花が部屋の電気を消し、ベッドに乗る。
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…私、あなたの下の名前も大好きだけど、奏ちゃんも大好きなんだよね
宵崎奏
宵崎奏
えっ?
(なまえ)
あなた
急に何を言い出すんだ?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
だって奏ちゃんかわいいんだもん
小豆沢冬花
小豆沢冬花
素直で、頑張り屋で…
(なまえ)
あなた
…奏がかわいいことなんて当たり前だろ
宵崎奏
宵崎奏
兄さん!?
(なまえ)
あなた
だからこそ、僕は好きになったんだから
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…ふふっ、そうだね
僕は、もう眠気が限界になったので、目を瞑り、寝た。
宵崎奏
宵崎奏
兄さん…?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
寝たみたいだね
やっぱり、兄さんに褒められると、とても嬉しくなる。…消えなくてよかったと思える。私はまだ、まふゆを救えてないし、まだまだたくさんの人を音楽で救わないといけない。でも、疲れた時には、こうやって、兄さんに甘えるのも、良いのかもしれない。
冬花さんは…兄さんのことが大好きな仲間だ。少し嫉妬してしまうところもあるけど…。
私は、兄さんの上で横になっているのが心地良くなり、自然と眠った。
朝起きると、少し違和感があった。いつもは、奏1人分の重さしか感じないのだが、今日は、何故か2人分になっている。まさかと思い、目を開けると、奏の他に、冬花が僕に抱きつくように寝ていた。本当に僕は、寝ている時は無防備らしい。
僕が、そんなことを考えていると、冬花が目を覚ました。
小豆沢冬花
小豆沢冬花
んん…
小豆沢冬花
小豆沢冬花
おはよう
(なまえ)
あなた
…おはよう
(なまえ)
あなた
…何で抱きついてるの?
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…?ダメなの?
(なまえ)
あなた
良くはないだろ
そんなことを話していると、奏が目を覚ました。
宵崎奏
宵崎奏
……んぅ…
(なまえ)
あなた
おはよう、奏
宵崎奏
宵崎奏
おはよう…
奏は寝ぼけているのか、僕を力いっぱい抱きしめた。
(なまえ)
あなた
…奏?
宵崎奏
宵崎奏
……
小豆沢冬花
小豆沢冬花
…じゃあ、私は朝ご飯作ってくるね
(なまえ)
あなた
…ありがとう
冬花は何を思ったのか、僕から手を離し、キッチンへと向かった。…これ以上掴まれていても、僕が困るだけだったのだが…。
宵崎奏
宵崎奏
奏が顔を上げた。僕を見つめるその目からは、光が薄れていた。
(なまえ)
あなた
…大丈夫?
宵崎奏
宵崎奏
夢を…見たんだ
宵崎奏
宵崎奏
兄さんが…他の人に盗られちゃう夢
(なまえ)
あなた
宵崎奏
宵崎奏
…すごく、苦しいの
宵崎奏
宵崎奏
胸が押しつぶされそうになって、息が詰まりそうなの
宵崎奏
宵崎奏
兄さんは…私をずっと愛してくれるよね…?
(なまえ)
あなた
うん、安心して
(なまえ)
あなた
僕は、奏のことを愛してるから
宵崎奏
宵崎奏
本当?
それを聞く奏の目には、涙が少し浮かんでいた。夢というものは恐ろしいな。
(なまえ)
あなた
うん、本当だよ
さっき冬花は、このことを察して部屋を出たのだろうか?高校の頃からだが、人の気持ちを読み取るのが上手すぎるな。
宵崎奏
宵崎奏
奏は安心したのか、今度は僕の隣で横になった。そして、僕の手を握り、言う。
宵崎奏
宵崎奏
私は、兄さんが大好き
宵崎奏
宵崎奏
ずっと…私のそばにいてほしい
宵崎奏
宵崎奏
私から離れないって、約束してくれる?
(なまえ)
あなた
…この世界では、何があるかはわからない
(なまえ)
あなた
だから、確約はできない
宵崎奏
宵崎奏
(なまえ)
あなた
でも、僕の意思で離れることは無いよ
(なまえ)
あなた
それは…約束する
宵崎奏
宵崎奏
…うん
奏は、そのまま僕に抱きついた。僕も、奏を抱きしめ返す。
奏は冬花が言っていたように、すごく素直で良い人だ。しかし、良い人であるが故に、我慢し過ぎてしまうこともある。僕は、その面で支え続けなければならないだろう。
頭譜(やっし)
頭譜(やっし)
皆さん、こんにちは
頭譜(やっし)
頭譜(やっし)
時々、本当に現実みたいな夢を見る時ってありますよね。不思議ですね。

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