〜風磨side〜
午後8時…
まだあなたは帰ってこない
樹どんだけ連れ回してんだよ!!
まぁ、あなたが楽しんでるならいっか、
もう少し待っとこう
午後9時…
まだ帰ってこねぇ、
流石に遅い、あなた明日学校だぞ?
樹に電話するか
📞
なんかあったのかな、あなたと樹の身に
どうしよう、まず警察?いやでもメンバーにも…
結局俺はメンバーのグループLINEに報告した
中島と松島は秒で既読が付いた
中島(え、うそ、やべぇじゃん、今すぐそっち行く、!
松島(僕も行くから!ちょっと待ってて!?
俺は二人が来てくれるまで、あなたと樹の身に
何も無いようにと願っていた
\ぴーんぽーん/
ちょうどその時、あなたからメッセージが届いた
あなたはいつもLINEだから、嫌な予感が、
”誘拐された。車のナンバーは0728。〇〇市〇〇区のどこかのボロいアパートの2階!
お兄ちゃんなら助けてくれるって信じてるよ”
”大好き、待ってるね”
俺はすぐに車を出し、車の中では勝利とマリウスに二人が連絡してくれた
俺はあなたが言っていた区の中では1番ボロそうなアパートに車を止めた
ちょうどその時、サラリーマンの人が階段から登って部屋に帰ろうとしていた
俺は早速インターホンを鳴らした
ちょうどその時、ドアが空いた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!