目の前の視界が開けた。
青と白の風船が空に吸い込まれていく。
明日人の前には、ずっと憧れてきた、風景・・・
そう、ギラッギラの大舞台!!!!
声援があちこちから聞こえる。
すると、灰崎が声をかけてきた。
ここまでの道のりは、本当に辛かった。
だからこそ今があるんだと思う。
明日人はそんな思いを噛み締めながら前へ進み出た______
数日後____
青い戦士たちは、河口湖スポーツセンターにバスで向かった。
大きな富士が見えてくる。
バスの中を見渡すと、ほとんどは富士に見とれている。
すると視界の隅に、青い髪の毛の少年が映った。
話しかけようと思った矢先、マネージャーのつくしが声を張り上げた。
明日との言葉は喉につっかえた。
すると、もう一人のマネージャー、杏奈も控えめに発言する。
そして明日人はカバンに出していた荷物を詰め始める。
そして、バスは止まった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。