あなた:ん………
- 朝,目を覚ました
何だか身体が熱くてだるい
昨日雨に打たれてたからかな……
それとも泣きすぎ?
あたしはそんな事を考えながら制服に着替えた
美結:あなたおはよ!
あなた:……!おはよ……!
- 身体が熱くてだるい。寒気もする
美結:?あなたなんか顔赤くない?
あなた:そう,かな……?
美結:うん……どないした?
あなた:別に何も無いよ……!
- 『 そう? 』と美結は言って席に着く
楓花:倫太郎くん!
角名:あ,楓花。どうしたの?
楓花:倫太郎くんに会いたくて来ちゃった!
- あれから毎日のように小野さんが来る
でもあたしと角名くんが話さなくなった噂は広まり
彼女もあたしに何もしてこない
あなた:ッ………
美結:あなた……ほんまに大丈夫……?
- 熱が上がってきたのかもしれない
座っていることも辛い
あなた:ちょっと……保健室行ってくるね……
- あたしは風邪を移してはいけないと一人で教室を出る
角名くんと小野さんが笑い合う姿が頭から離れない
胸が痛い
頭が痛い
辛い
そう思った瞬間___あたしは意識を手放した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。