ドタバタな毎日が過ぎ,兵庫に来てから1週間がたった。
こっちでの生活も楽しいけど,烏野の子供っぽいわちゃわちゃした感じが少し恋しくなってくる。
ちょっとずつ寂しさが増していく中,大地さんから連絡があった。
『今日からあなたが帰ってくるまで,毎日誰かから電話する!』と。
え?嬉し過ぎん?
ワクワクが止まらない。久しぶりに皆の声が聞けるんだ。
そして今,部活も終わりお風呂に入って,布団にこもって連絡を待っているところである。
記念すべき1回目の電話は,誰がしてくれるのかなぁ………
プルルルルルッ
あなた「はいっ」
??『早いなぁ出るのww』
こ、この声は……!!
あなた「旭さん!!」
旭『旭だよ。元気そうで良かった……』
あなた「心配性ですね、相変わらず笑」
旭『良いだろ別にー。……あ、スガがあなたちゃんに好きな人できてないかって心配してたぞ』
あなた「そうですかwwいないって伝えておいてください」
旭『いないってー!』
旭さんの声が少し遠くから聞こえたかと思いきや,
菅原『あなた!?あなたー!!』
………ドタドタした音の後,菅原先輩の声が聞こえた。
多分慌ててこっちに走ってきましたよね。なんか落ちる音聞こえたけど大丈夫ですか。
あなた「ってかもう9時ですよ!?なんで一緒にいるんですか!」
旭『3年生でお泊まり会してんだよ』
あなた「さんね……ってことは、潔子さんも……!?」
菅原『流石に呼べるかよー!……呼びたかったけど』
あなた「そうですか笑」
澤村『おいスガ!!今日は旭が電話する日だろ!お前は俺と相撲勝負だ!!』
菅原『えーだって大地強いもーん……じゃ、またねあなた』
あなた「あっ、はい」
また足音が聞こえ,向こう側にいるのは旭さんだけになった。
その後30分ほど,ペットの話で盛り上がりました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。