拓哉side
「ニシタク〜!!」
『はーい!』
「お疲れ様!今日もカッコよかったよ!」
『それって、みんなに言ってるんですよね?』
「そうだよ?どうしたの?」
『別になんでもないです…』
「はい!じゃあ、後半も頑張って来い!!」
僕が今、背中を叩かれたのは、僕の片思い相手でもあり、部活のマネージャーのあなた先輩
先輩は鈍感で何言っても、僕の気持ちに気付いてもらえない…
だから僕は、めげずに頑張って先輩に思いを伝え続けている
だから今も頑張ってみたけど、やっぱり、気付いてもらえなかった…
こんなこと何回やってんだろ
『先輩!!今日の放課後って空いてます?』
「うーん…何も無いから暇かな?」
『じゃあ、僕、先輩とお話したいんでいいですか?』
「うん、いいよ!」
そして、放課後…
『遅れてすみません!!』
「大丈夫!私も今来たところだから!
で、今日はどうしたの?」
『僕、今好きな人がいるんですよ』
「ふむふむ…やっぱ、ニシタクもそういう歳だもんね!」
『で、その人は先輩なんですけど、鈍感で何しても気付いてくれないんですよ』
「あらま…」
『で、その人には、どうアピールすればええんかなって思いまして』
「そんなの、普通に言った方がカッコイイと思うよ?」
『じゃあ、僕が今、先輩に素直に〝好きです〟って言ったらどうなりますか?』
「えっ?練習でしょ?」
『僕は、本気ですよ?』
ここで押さなきゃ、また、自分が失敗して終わるだけだ
先輩に本当だって知ってもらわなきゃ
『で、先輩は、どうなんですか?
僕のことは好きなんですか?』
「__________。」
『えっ?』
〝ニシタクほど、好きな人は私の中にはいないよ?〟
❦ℯꫛᎴ❧












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。