第3話

一人の少女
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2021/09/08 10:00
ロディは夢から覚めると出久に近づき、ケースを出久の手からゆっくりと抜き取り、廃屋を出ようとする。



ピノ「PiPi!Pi!」



それをまるで止めるかのようにピノが鳴く。


ロディは少し躊躇うも、鳴き声を振り切って外に出た。





そして、公衆電話に辿り着くと、ロディは電話をかけた。



ロディ 「もしもし……」






その頃、廃屋ではピノが鳴いて出久を必死に起こしていた。



やっと目を覚ました出久は、ケースがない事に驚き、気づく。



緑谷 「もしかして……」




緑谷は慌てて荷物を持ち、ピノと共に外に出た。




𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

ロディの上空へ、ヘリコプターがやってきた。


そして一人の男が降りてくる。



ロディ 「…警察の人かい?」


男 「ケースを渡せ。」





ロディは男にケースを投げた。






男 「仲間はどこだ。」


ロディ 「え?」


男 「お前もそいつも知ってるんだろう。このケースの秘密をなぁ!!」



その男は全身が巨大化し、ロディに向かう。




ロディ 「し、知らない…弟と妹が待ってるんだ…帰らせてくれよ…!!!」








そんなロディの言葉はヴィランの耳には届かない。




動けないロディに敵の棍棒が当たる────




















はずだった。






ロディ 「……え?」




全く痛みが来ないロディはゆっくりと顔を上げる。












そこには、一人の少女が敵との間に立っていた。
























あなた 「間に合った…!!大丈夫!?怪我ない?」

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