おらふくんside
ドズルさんたちが、リビングを出たのを見送る。
どんな話するんだろう。僕には分からんな…。
そんなことを考えていると、MENがどかっとソファに座る。
あ、そうだ。
MENに聞きたいことがあったんだった。
話しかけられるとは思ってなかったのか、少し目を見開いてから考え込むこと数秒。
いつの間にか、おんりーが戻ってきていた。
両手には沢山の武器を抱えている。
全て並べ終えると、あんなに広かったリビングの机が見えなくなってしまった。
さーて、どれから試そうか。
数分後。
窓を開けて庭に出た僕は、弓矢を構えていた。
視線の先には、まとの真ん中に見事命中した矢が5本。
我ながら、これはすごいのでは??
本当に、楽しかったから。
今度はみんなとやりたいな。
その言葉で初めて自分で出す、という案に思い至った。
どうだっけ。出せたんやったっけ……?
過去の情景を振り返る。
無限に広がる白い風景、冷たく丸いものを握る小さな手、響く2種類の歓声……
今のはおそらく、幼少期の記憶。
僕はもうその時から成長してる。あの時と同じことができるかは分からない。
落ち込んでいると、肩にポンと手を置かれる。
顔を上げると、2人が笑って僕を覗き込んでいた。
思い出される、あの日のこと。
初めて外に出て、ついでにネザーまで行くというのに、僕が思いっきり寝坊した日。
2人の呆れたような笑みまで鮮明に浮かび、僕は頭を振った。
その時。
早速気づいたドズルさんに向けて、僕は弓矢を掲げ、ピースサインを突きつけた。
ドズルside
リビングに戻ると、おらふくんの武器はもう決まっていたらしい。
満面の笑みと共に弓矢が高く掲げられる。
どこか誇らしげなその様子に、思わず頭をぽんと撫でたくなるがぐっと堪える。
ほら、とおんりーが指差す先には、5本の矢が深々と突き刺さった的。
しかも、全てど真ん中。
えー、じゃないでしょ。
逆に素手で生きて帰れるとでも???
僕のことなんだと思ってるんだ。
そんなことを考えながら、僕はすっと手を伸ばす。
手に取ったのは、剣だった。
ぼんさんも剣にしたらしい。
その言葉通り、一直線にチェスト目掛けて走っていった。
おんりーとおらふくんも、すぐその後を追う。
そのままワイワイとこの前のネザー探検について話し始めたので、僕らは静かにおじいちゃんの横に並んだ。
チェストがある場所は結構遠いが、念の為声を潜めて話しかける。
全く意味がわからない。
これ、遠回しにモヤはまた来るって言ってないか??
勘弁してくれ、と言いたいところだが………確かに戦闘には慣れておいた方が良さそうか。
ここはありがたく受け取っておこう。
おらふくんの大声に、同じくらいの音量で返しながらぼんさんが走り出す。
僕も選んだ剣を握り直し、玄関に向かって駆け出した。
〇〇sideって書くのをお試しで導入してみました。
これってあったほうが読みやすいんでしょうか?
アンケート
〇〇sideは
あった方がいい(視点切り替わるごとに〇〇side)
60%
ない方がいい(視点切り替えが分かる表現を入れる)
5%
どっちでもok
35%
投票数: 40票

アンケート
最初に何見たい?
モヤ戦の決着
23%
おらふくんの初ネザーwithおんMEN
73%
その他!(コメ欄へGO)
5%
投票数: 22票
追記:2026/05/15 16:01
誤字を発見、修正しました













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。