目覚まし時計がうるさく鳴る中、目を擦りながら重い体を起こした。
カーテンの隙間から光が少し漏れていた。
水色のコンタクトレンズに金髪のウィッグを外れないように被る
今日も「私」は「俺」を演じる。
部屋から出ると、既に二人が揃っていた。
コーヒーを飲みながら少し小馬鹿にしてくるかなを適当に流して、ソファに座った
蓮の話題を出した瞬間、勢いよくドアが開いた。
勢いよくドアを開けた犯人は蓮だった。様子を見ると、とても急いでいるようだった。
蓮はこちらを鋭く睨み肩で息をしながら歩み寄ってきた。
蓮は落ち着いてから顔をあげて、少し青ざめた顔で言った。
何が起こっているか分からないまま、ビルの入口前に向かうと、パトカー2台と警察が4人、その警察と部下が言い争っていた。
これ以上言い合いになればなおさら騒ぎが大きくなるだろう。そう思い、早足で警察の方に歩いた。
俺に2つのディビジョンの爆破事件の容疑者候補?と頭にはてなを浮かべている間に二人が警察に反論していた。
これ以上埒が明かない。すぐに騒ぎを沈めるには…
自分が素直について行くしかないか
かなは少し歪めた顔でこちらを見た。
俺は蓮の口に人差し指を優しく触れて、静かにとゆうポーズをとった。
蓮に悲しそうな顔をされながら俺はパトカーに乗り、ビルを後にした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。