第6話

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2021/08/17 04:35
side あなた
相澤 消太(イレイザーヘッド)
相澤 消太(イレイザーヘッド)
あなた、自己紹介をしろ。
相澤 消太(イレイザーヘッド)
相澤 消太(イレイザーヘッド)
軽くでいい。
相澤先生の言葉に、こくん、と頷き、肯定の意を示した。
あなた
轟 あなたです。


























数秒の間。
何か、おかしなことを言っただろうか。
顎に手を当てて思案するが、全く思いつかない。
うんうん、と唸っていると、相澤先生が、だ、そうだ。と締めくくった。
ほっとした気持ち反面、疑問符反面。
まぁ、どちらにせよ、 どうでもいい か。
窓際の一番後ろの席を使ってくれ、と伝えたれ、さっさと指定された席に着いた。
少し、みんなの視線が痛いのは気の所為だろうか。




























side 緑谷
今日はいつも以上に朝から騒がしかった。
窓際の一番後ろに新しい席が置かれていて、転入生か、なんだ、と大騒ぎである。
無論、僕もとても気になった。
どんな個性の人に出会えるんだろう、と。
そのうち、相澤先生が教室に入ってきて、しん、とクラスが静まり返る。
相澤 消太(イレイザーヘッド)
相澤 消太(イレイザーヘッド)
えー、今日から新しいクラスメイトが加わる。
相澤 消太(イレイザーヘッド)
相澤 消太(イレイザーヘッド)
お前らと同じように入試を受けており、本来であればもっと前からいるはずだったんだが、色々と事情があり、この時期になった。
相澤 消太(イレイザーヘッド)
相澤 消太(イレイザーヘッド)
まぁ、ぼちぼち仲良くしてやれ
そう言って扉の方を向くと誰かを呼んだ。
数秒も経たないうちに出てきたその人。
その刹那、時間が止まったように思えた。
さらり、と揺れる絹のような真っ白い髪。
雪のように白い肌。
完璧と言える顔立ち。
どこか遠くを見つめているような淡く、深い水色の瞳。
全てが完璧だった。
「美人」という言葉では収まりきらないような、そんな女性。
普段おちゃらけている上鳴や峰田くんや、そんな事を1ミリたりとも気にしないであろう、かっちゃんでさえ息を飲んでその美貌を見詰めている。
誰も、声を発することは出来なかった。
発することは許されない、とさえ思った。
そして、この場にいる全員が思ったであろう。
この人を、もっと知りたい、と。

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