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『 ホンマに正門悪ないから、』
ニコッとしてみせるあなたちゃんはまるで
天使のようで、正門も涙ぐんでいた。
『 それより正門、仕事行かんでええの? 』
正「 あっ、忘れてた、」
と、病室を飛び出す正門を見送りながら
『 ちょーっと抜けてんねんなあ 』
と、笑うあなたちゃん。
「 あなたちゃんが目覚めてほんまに良かった 」
『 心配かけてごめんな 』
「 ホンマに、あなたちゃんおらんくなったら
どうしようって、それしか考えられへんくて… 」
『 大丈夫、』
あなたちゃんはまだ力が戻りきってないけど強く俺の手を握りながら、
『 私はどこも行かへんよ、
ずっと誠也くんのそばにおる。』
そんなことあなたちゃんが言うもんやから、
「 結婚、しよか、」
なんて口から滑り落ちて、
「 いや、ごめん、本調子にも戻ってへんのに
変な事言うてごめんな、忘れてくれてええから… 」
『 忘れへん、絶対忘れへん 』
「 え、? 」
『 私も、したい、誠也くんと、結婚 』
「 それ、」
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結婚式前夜
「 もっとかっこよくプロポーズしたかったな 」
『 十分、誠也くんらしくてかっこよかったで? 』
「 そんなんゆうて、褒めてもなんも出てこうへんで? 」
『 誠也くん居るだけでええもん。』
「 あなたちゃん、笑 」
『 なによ、』
「 可愛ええな、」
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当日
正「 あなた、」
『 あ、正門、来てくれてたんやね 』
正「 当たり前やん、
幼馴染の結婚式来おへんヤツおらんやろ 」
『 正門も今までありがとう、私にとっては
第2の親みたいにいつも守られてた、』
正「 親、か… 」
『 ん? 』
正「 なんでもない、綺麗やで、ドレス。」
『 それはドレス褒めてる?私も込み?』
正「 そんなん… 」
「 あなたーっ? 」
正「 旦那さん呼んでるで、」
『 うん、行かな、』
正「 うん、」
『 じゃあまた式で、』
走りかけたその時、
正「あなたっ、」
『 んーっ? 』
正「 あなたの込みで、いや、今日のあなた、
今までで1番、いっちばん綺麗やで! 」
『 ありがとうっ!! 』
正「 幸せになってな、」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!