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色々考えているうちに病院に着いた。
どんだけ声をかけても目を覚ますことがないあなた。
俺たちは待合室のような所で、ただひたすら
待った。
あなたちゃんが目を覚ますのを。
あなたちゃんがいなくなっちゃうんじゃないか、
不謹慎だけどそれだけが頭の中をグルグルとずっと
駆け巡る。あなたちゃんが居なくなったら、
どうしよう。
まだ自分あなたちゃんに何も恩返ししてないし
迷惑しかかけてない。
あの時あなたちゃんが自分のこと拾ってくれなかったら自分は今頃…
正「 あの 、」
しばらく続いていた沈黙を破ったのは正門だった。
正「 あなたとは…?」
そう言えばまだちゃんと話したことなかったな。
「 お付き合い、してます、」
気が動転したまま話してるから、日本語がおかしくなる。
正「 あっ… 」
「 正門さんは 、? 」
正「 幼馴染みたいなものです 」
「 そうですか 」
会話は続かない。続くはずがない。
よく眠れないまま、あさが来た。
目を覚まさないあなたちゃんの顔を見ると、
自然と涙が込み上げてくる。
「 あなたちゃん… 」
正「 …おはようございます 」
こいつも寝てたのか。
フラフラと俺の横であなたちゃんを見つめる正門。
何とも言えない表情。
ああ、あなたちゃん色んな人愛されてたんだね。
『 …っん 』
「 あなたちゃん …っ? 」
『 …せいや…くん、』
「 あなたちゃん、俺、俺、」
『 うん、分かるよ、誠也くん、』
ふわふわっと微笑むあなたちゃんを見ると
安心と嬉しさでやっぱり涙が出てくる。
『 あ、正門も、』
正「 ごめんな、俺がちゃんと… 」
「 んん、正門はなんも悪ないよ、」
正「 ホンマにごめん、」
『 そんな謝らんといてや 』
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。