iemon視点
目を覚ますとそこは真っ暗な空間で辺り1面黒一色で気が狂いそうな感覚だった。
俺は立ち上がり、ひなにいさんの名前を呼びながら探し回る。
探し回ってからしばらくするとどこかから子供のすすり泣く声が聞こえてくる。
俺は急いで声が聞こえる方に走り出す。
俺は目の前には小学生ぐらいの見た目のひなにいさんがいた。
ひなにいさんは3角座りをしながら両手で目をこすっている。
俺に気づくとキョトンとした顔で俺の方を見上げる。目元は真っ赤に染まっており目は涙目だった。
そう聞くひなにいさんの声は震えていた。
俺はひなにいさんの目線までしゃがみこむ。
ひなにい視点
俺には3歳下の妹がいた。
可愛くて元気でいつも笑顔で正義感が強くて皆からも人気も慕われていて自慢の妹だった。
ソファーに寝転び足をバタバタさせながら俺を呼ぶ。
この頃は、両親が忙しく家事は、全て俺が担当していて子供らしく同級生と遊んで過ごすなどといった事は一切しなかった。
だからと言って自分が特別不幸だとも思わなかった。
だって隣にはいつもヒナがいてヒナが笑顔になる度俺も嬉しかった。
ヒナは台所に来て目を輝かせる。
よっぽどオムライスが嬉しいのかその場で小さく飛び跳ねた後に満面の笑みで机に運ぶ。
俺はそれを見送ったあと冷蔵庫からケチャップを取り出し、ヒナの方に向かう。
ヒナは先に椅子に座っており俺は、ヒナの向かいにある椅子に座る。
ヒナは勢いよくオムライスを食べ始める。
ヒナの言葉に俺は少し嬉しく思う。
俺がそう聞くとヒナは嬉しそうな顔をする。
ご飯を食べ終わるとお皿をキッチンに持っていき二人でお皿を洗った後、公園に行く準備をし公園に向かう。
ヒナは俺を早く来るように急かす。
そんなヒナを見ながら苦笑いでヒナの後を追う、ヒナはどんどん先へと進んでいく。
するといきなり止まり横をじっと見つめる。
俺がヒナが向いてる方向を見るとヒナと同い年ぐらいの男の子が中学生5人に囲まれているのを見つけた。
ヒナはそれだけ言うと中学生の方に向かっていく
俺はヒナを止めようとヒナのあとを追うがもう遅かった。
中学生がそう言いヒナに殴りかかろうとする。
俺はヒナを庇おうとヒナの方に向かうが間に合わないと直感的に気づいてしまう。
俺が諦めかけた瞬間、さっきの小学生が中学生の拳をヒナに当たる瞬間に受け止める。
男の子は虚ろな目でそう言うと中学生の方にゆっくりと進む。
俺は直ぐさまヒナに寄り添い男の子の方を見つめる。
男の子はゆっくりと近づき、体格差が何倍もある中学生を一瞬のうちで投げ飛ばす。
俺は無意識のうちにそう呟いてしまう。
男の子の目は深緑色の髪の毛と同じ色で俺たちを見つめる瞳がとても綺麗に見えた。
男の子がそう言うとヒナはムスッとした顔になり、男の子に詰め寄る。
俺はヒナの頭を叩く。
ヒナは俺が叩いたところを抑え俺の方を少し睨む。
俺がそう言うとヒナは不貞腐れた顔をし、ほっぺたをぷくーっと膨らましている。
俺は男の子の方を向き、頭を下げる。
男の子は律儀に俺たちに向けてお礼を言う。
ヒナは男の子の言葉を聞き、先程まで不貞腐れていたのが嘘のように嬉しそうな顔をする。
俺がそう言いながらヒナの頭を撫でるとえへへと両手を顔に当てて喜んで居た。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!