第8話

やっと本題
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2023/08/04 13:16 更新




あなたの下の名前side







及川「じゃあ俺からね!」




私の自己紹介が終わってから、及川先輩が言い出した




及川「知ってると思うけど、3年の及川さんだよ!」
及川「よろしくね〜!」




そう元気よく言った及川先輩を皮切りに、次々と自己紹介して行く男バレの人達
元々モブA達から聞いていた情報だから、右から左へ聞き流す


珍しい苗字多いなぁ
岩泉とか国見とか
金田一なんて探偵じゃん


...あれ、探偵だったよね
あんま漫画とかわかんないな
確か「真実はいつもひとつ」だったよね
...なんかしっくり来ないな


どうでもいいことを考えながらも、愛想良く頷く
隠された鋭い視線を見て見ぬふりしながら


うんうん、みんな私をよく思ってないみたいだね
これも想定内だけど...目が笑ってないって気分が悪いな
そんな敵意剥き出しって失礼だよね
全く、こんな純粋な1年生にとんでもない目線を送るよ




及川「うん、これで全員ね!」
及川「はい、じゃあ各自お昼食べよっか!」パンッ
愛佳「は〜いっ!」
あなたの下の名前「...あ、はい!」




一ノ瀬先輩の声でハッとする


あ、もう終わってたんだ
全然気づかなかった
金田一がどっちの探偵かずっと考えてたよ
ま、いいか
誰が誰とか知ってるし


お昼は...適当にすみっこで食べよう
無理にグイグイ行ったら嫌われるし、
一ノ瀬先輩はどうせイチャイチャするんだろうし


手に持っている弁当を握りしめ、屋上の端っこへ行く
ちなみに男バレ部員の人達は中央で青春してる
丸くなって、外に背を向けて一ノ瀬先輩を囲ってる
まるで「お前に入る隙はない」「愛佳は渡さない」と言ってるようで、とても気分が悪かった


はぁ...憂鬱


弁当の蓋を開け、1人寂しく食べ始める


先輩を優先されるとは思っていたけど、ここまであからさまにするものだろうか
完全に私のことは頭にないみたい


それに先輩も
なんで自分が呼んだ人を放置してキャッキャウフフしてるんだろう
ものすごくイラついてきた
これはもう鈍感ヒロインでは済まされない


最初はちょっとした興味で潰そうと思ったけど、
今ではしっかりとした悪意がある
徐々に自分の居場所が無くなる苦痛を味わせてやりたい
歪んだ醜い顔をみたい


しっかりと決意がみなぎった私は、早速作戦へ移す




あなたの下の名前「...あ!」




持っていた箸を置き、一ノ瀬先輩の方へ向かう




あなたの下の名前「愛佳先輩、いま大丈夫?」
愛佳「?うんっ!どうしたの?」




男バレの人達を地味に押しのけて、一ノ瀬先輩と喋る


この人、自分が「大事な話がある」って言ったこと覚えてないな
ほんとあんたって鶏?


内心ため息をつきながら、本題へ移ろうとすると
ヒロインの王子様が低い声で話しかけてきた




及川「...ちょっと、うちの愛佳に何かするつもり?」
あなたの下の名前「そんな、しませんよ!」
あなたの下の名前「私、今日は「大事な話がある」って呼ばれたので...」


愛佳「...あっ、そうじゃん!わ、忘れてた〜っ!!」




私がそう言うと、先輩はびっくりした!と全身で表現しながら言った




愛佳「ごめんねあなたの下の名前ちゃん...私ったら忘れっぽくて...」シュン
あなたの下の名前「いやいや全然大丈夫だから!」


花巻「なぁ...俺、愛佳に犬の耳が見えんだけど」
松川「あぁ、お前もか。これが犬系ってやつだな」




ジジくさいな、2人


なんとまぁ反応しにくいことを言っている2人は無視して、さっさと本題に入ってほしい
ほんとに





国見「それで、大事な話ってなんですか?」
愛佳「えっとね、実は」






































愛佳「あなたの下の名前ちゃんに、マネージャーやってもらおうと思ってね!」




やっと言ったよこいつ


遅いんだよ、と心の中で文句を垂れていると、岩泉さんが予想通りの言葉を発した










岩泉「それ、本気か...?」
岩泉「だってお前、女子に虐められてたって言ってただろ?」
愛佳「う、うんっ...!それなんだけどね?」


愛佳「昨日、体育館裏に呼び出されてね、」
愛佳「なんかわかんないんだけど相手怒ってて、」
愛佳「それで叩かれる!ってなった所であなたの下の名前ちゃんが助けてくれたの!」




あはは、これこれ!
これを狙ってたんだよね〜
こうやって自分たちのお姫様が褒めれば私の株だって少なからず上がるでしょ?
ほんと思い通りに動いてくれて助かるよ




及川「...う〜ん、愛佳ちゃんが言うならなぁ」




ほら
あなた達の中ではお姫様が絶対だもんね?
ふふ、は〜おもしろい
さっきまでイラついていた私はどこかへ行ってしまったようだ
作戦が上手く行き、テンションが高い




及川「でも、最初は仮入部からね!」
愛佳「え〜徹先輩のケチ〜っ!」ポカポカ




ポカポカと可愛く及川先輩を叩く一ノ瀬先輩




及川「でも、愛佳ちゃんを思ってだからね?」
愛佳「...!」
愛佳「...えへへ」




あーお熱いようで
でも、それもこれも全部かっさらってやれるって考えると笑えちゃう



待っててね、ヒロイン様 一ノ瀬先輩
なんか微妙だなー今回
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