あなたの下の名前side
岩泉「で、なんで遅刻したんだ?」
チヤホヤされていた先輩に向き合い、本題に入った岩泉先輩
ナイスです先輩
ん〜、岩泉先輩は真面目ポジって感じかな?
これは難しそうな性格してるな〜...
でも、少しづつ揺らして最後に決定的なのがあればいける
とりあえずは今日中に警戒を解いてもらえるレベルまで持ってきたいかな
愛佳「えっと、担任のせんせぇにお手伝いを頼まれちゃいましてっ!」
愛佳「それで...部活があるって言ったんですけど、断りきれずに遅れちゃいましたぁ...」
愛佳「ごめんなさぁい...」シュン
理由を述べて、シュンとする先輩
ふーん、花巻先輩と松川先輩はこれがいいんだ
現に松川先輩メロメロしてるし
何がいいのかわかんないけど
私には気持ち悪いぶりっ子女にしか見えないな
...まぁこの顔を覚えといて損は無いね
これで松川先輩にヒットしてくれれば万々歳だからね
及川「いや、手伝いなら仕方ないね!」
及川「でも、これから遅れる時はちゃんと部員の誰かに言ってね?」
愛佳「...!はいっ!」ウルッ
及川「...!」照
少しうるっとさせた目のまま、上目遣いで及川先輩を見る
先輩って涙脆いんだなぁ
まさか、目薬でも仕込んできたの?
...いや、これも天然でやってるのか
こいつにそんな頭の回ることできないしね
ひゃー恐ろし
さすがヒロイン様って程に完璧な上目遣い
顔を使うことだけは上手いようだ
...これなら地道にいけば落とせる
はーあ、楽しみだなぁ
ニヤつきそうな顔を抑えながら、一ノ瀬先輩へ話しかけに行く
あなたの下の名前「愛佳先輩、お疲れ様です!」
愛佳「あぁ〜!あなたの下の名前ちゃん!お疲れ様〜!」
愛佳「遅れてる間に仕事してくれて、ありがとねっ?」
そう言い、上目遣いでこちらを見る先輩
全員がお前に落ちると思うなよ、箱入り娘
少し格の違いを見せてあげるね?
あなたの下の名前「いえいえ、全然大丈夫ですよ!」
> 挿入されたアイテム
あなたの下の名前「あ、それと、紙に書いてあったことはもう終わったんですけど」
あなたの下の名前「次は何をしたらいいですか?」
愛佳「えっ...!?」
「「「!?」」」
私がそう言い切ると、部員みんながこちらを見て驚いていた
あはは、みんなこっち見て驚いてる、笑
そりゃそうだよね
私が終わったって言った仕事量を、いつも愛佳は部活が終わるギリギリまでやってたんだから
あの量を部活終了時までって
こいつはどんだけノロマなの?
ササッとやれば終わるでしょうに
...ま、こんな顔しか良くない低スペックと私を比べちゃダメだよね
あなたの下の名前「はい、終わりましたけど...どうしました?」
理由はわかっていてもしらばっくれる
あたかも「これが普通ですよね?」という顔をして
これで、この仕事の速さでマネ業は未経験
ね?どう考えても私を欲しがるでしょ?
部活に必要でしょ?
1度でも必要と思ってしまったら、私の勝ち
その考えを否定したくて先輩と比べても私の方がいいんだから
あ〜たのし
愛佳「えっ、と...あの量をあなたの下の名前ちゃん1人で終わらせたの...?」
あなたの下の名前「え、はい...もしかして遅かったですか?」
ここで先輩を下げるように言う
でも私は今までの先輩の働きぶりを知らない設定だから、言っても怒られないの
ちなみにこの行動をとっても得は無い
完全に攻撃したいがためにやった
少しぐらいやったって平気だよね
> 挿入されたアイテム
今のは遊びでやったけど、ついでにここで余裕無くしてくれたらいいな
無くしても無くさなくても誤差の範囲だけどね
愛佳「っ!?」
ほらほら、驚いてる
ヒロイン様の間抜けな顔を見ながら心の中で嘲笑っていると、及川先輩が予想通りの言葉をくれた
及川「いや、いつもは部活が終わる頃に作業も終わるからあなたの名字ちゃんは遅くないよ」
あなたの下の名前「あ、そうなんですね...それなら良かったです」ホッ
及川「...」
ホッとしておくと、及川先輩が何やら考え始めた
どうせ「仕事早」「これで初めて」「あの顔は嘘に見えなかった」とかでしょ
わかりきってるんだよねぇ
あなたの下の名前「...それじゃあ、私は愛佳先輩に次の仕事聞いてやってきますね」
及川「...あぁ、うん!頑張ってね〜!」
そう言った及川先輩の目には、前のような疑いは見えなかった
今日はとりあえず土台を作って、明日以降はそらを固めるのが安牌かな
そうとしたら、今日の部活中に全員の警戒を解くぞ
特に国見さんはこっちを敵視しているようだし、最新の注意を払って落とそう
そうとなったら仕事を聞いてすぐやろう
あなたの下の名前「愛佳先輩!次は何したらいいですか?」
愛佳「えっと...じゃあ、床をモップで拭いてくれるかな?」
あなたの下の名前「はい!」
愛佳「それじゃあ、私は着替えてくるねっ?」
先輩はそう微笑んで女子更衣室に走っていった
すぐにそのお城を壊してあげるから、今は安心してくつろいでね?お姫様。
あなたの下の名前ちゃん怖いね〜
ちなみに及川さんの頭の中はあなたの下の名前ちゃんの予想通りです!すご!
いつの間にかランキングに載ってました!
青春、学園の新作23位!
全然気づかなかった!いつ乗り始めたのかな!
いやーありがとうございます〜!
これからも頑張りまーす!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。