第7話

12月13日
38
2019/10/11 07:47 更新
この手を離せば君たちはそれぞれ幸せになれる。
神様は僕達にこう言った。

だから僕はこう言った。
彼女が隣にいない幸せなんて考えられない。
そうか。

と、神様は考えた。

彼女は僕の手をぎゅっと握る。
僕も彼女の手を握り返す。

やっぱりダメだ。

神様は険しい顔をしていた。
首を縦に振らない僕たちに、神様はついにお怒りになった。

そのまま深い深い水に突き落とされる。

気泡とは逆に進んでいく。
彼女と繋がったまま、落ちていく。
ふたりで、ひとつ。

まどろみの中でただ愛を紡いでいた。

目を覚ますと、彼女は隣にいた。産声をあげて一生懸命に呼吸をしていた。
その時、悟る。

_______________絶望

悲しみのあまり僕はひときわ大きな声で叫んだ。


「元気な男の子ですね。」
「ええ、とても。」
「女の子の方も負けてはいませんよ。本当に可愛らしい。」


おお、神よ。僕たちのあやまちを許してはくれないのですね。

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