楽屋に戻ってもあなたのことが頭から離れなかった。
すごい驚いてたなぁ笑
あのキョトンとした顔、けっこう好きかもw
もう、帰っちゃったかな
今、なにしてんだろ、、
そんなことを考えてしまう俺は相当気持ち悪い。
㌧㌧
スタッフさんに呼ばれ
さっき戻ってきた道をまた通って舞台に向かった。
俺が着いた時には、ほぼ全員揃っていた。
役者の皆さんに1人ずつ挨拶をして
立ち位置に着いた。
カシャカシャ
カメラに顔を向けると
丁度写真を撮っているスタッフさんの後ろに
あなたがいた席があった。
さっきの光景が蘇ってくる。
気づいたらボーッとしていた。
もう忘れなきゃ、、
そう思うたびに頭から離れなくなる。
なんでこんなに頭から離れないんだろう。。。
あなたside
あれから1週間が経った。
あの日の余韻は全く抜けなくて
目を瞑ればあの光景が蘇ってくる。
薮くん、今何してるの?
会いたいよ…
そんなことを朝起きてから
1回もベットから出ずに考えていた。
ピロン
枕の隣に置いてあるスマホから
LINEの通知をしらせる音が鳴った。
画面を見ると〇〇からだった。
〇〇はバイトがあるから
東京の駅で待ち合わせすることになった。
楽しみだなぁ!
オシャレしてかなきゃっ
ベットから飛び起きて急いで準備を始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。