<時は少しさかのぼる>
〜ゼーレ視点〜
今日も変わらず実験をされ部屋という名の檻に入れられる
今日も1人殺してしまった…
その事に涙が止まらない
僕は声を押し殺して泣いていた
するとドォーン!!というすごい音と
「侵入者!!侵入者ー!!」
という声が聞こえてきた
何があったんだろう?
僕は見張りの人に声をかけてみた
しかし
「勝手に喋るな!お前に構っている暇はない!」
と言って外へ行ってしまった
でも…どうしても気になる
そう思っていたら
僕の檻の中に何かが落ちていることに気づいた
拾って見てみたらそれは鍵だった
しかも、この檻と能力制御装置という僕の首についてる機械の
多分、さっきの見張りの人が落としたんだと思う
自由になれる鍵、虐げられた日々、外の様子、空腹
これらから考えなくても分かる、僕が取る行動はひとつ
ガチャッガチャガチャ、キィ
首の装置も取れたし、檻も開いた
よし!外へ行こう!
この時の僕は空腹状態だということを忘れていた
<そして時は戻る>
〜キノ視点〜
あいつは一体…
その時俺は気づいた
謎の能力、気配察知によるこの気配、そして長い前髪で分かりにくかった目の色
あいつはイーターだ
しかも空腹状態の
俺の正体に気づかず殺気を向けてくるくらいかなりやばい状態だ
あいつを止めないと…
イーターを止められるのはイーターだけ
つまり、今あいつを止められるのは俺だけ
さっきまでものすごくつまらなかったのだ
それがイーターという同等の強さを持つ奴と戦える
そのことに身震いし、自然と笑みが浮かんだ
あいつはというと怪訝な顔をしてこっちを見ている
そう言いあいつは俺に向かって手をかざしてきた
多分ああやって魂を取ったのだろう
だが
手をかざしていないと魂が取れないのだろう
俺は前後左右上下と動き回る
あいつは少し焦り両手をフラフラさせて俺にかざそうとしている
はたから見れば実に滑稽な様子だ
俺は動き回りながらあいつへ近づき、
手刀を落とした
あいつは少しフラフラした後俺に向かって倒れてきた
俺はそれをしっかりと受け止めてため息を吐いた
だが、顔はニヤニヤしていたと思う
なぜなら先程のあれほどにも緊張した空間は久しぶりだったから
正直、楽しかった
俺が止まってしまったり、あいつの手にかざされた瞬間俺は死ぬという状況だったのだ
死と隣り合わせ
興奮しないわけがないだろう!
<男は戦闘狂であった>
能力の扱い方は拙いが、成長すればすごいやつになる!
俺はそう確信した
俺は眠っているそいつに問いかけた
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♧裏話♧
今回の裏話はー?
イーターの空腹状態について!!
空腹状態になるとイーター達は目が赤くなるよ☆
そしてバカになる( ˙-˙ )←ひどいw
まぁ、単略的になるって事で(フォローとは?)
空腹状態っていっても空腹の時になることが多いだけで、精神状態が不安定な時に目が赤くなるよ☆
ゼーレはどっちでしょう?←もう空腹言ってるがw
空腹状態の時は能力にブーストがかかっててちょい強くなる(でもバカ)
次回、、、どしよ…(汗)←
まぁ、なんとかなるはず☆
では!
読むのお疲れ様でした!ありがとうございました!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!