ハナからその知らせを聞いた時
僕は顔が歪むみんなを間近で見ることになった
僕はビニの弱みに使ったリクスをどうしてやろうと考えていると思っていた
でもそんなヤワなものじゃなかった、
やっぱりみんな考えることは同じ
ビニに教えることを悪く思うやつなんていなかった。
妄想の中でビニを自分好みに開発する。
なんて
気分がいいのだろう
無知な者に指導する行為は大きなプレッシャーがある
でも、それでも自分の手で染まっていくなんて想像したら……
ゾクゾクッ
胸から首筋に掛けてビリビリ衝撃が走る
あぁ、
顔が歪む
思っていた方向に進んでいない
これは競走だ
これからどうなってくのかな、なんて
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。