rimr視点
僕の固有魔法である『マジック』は、
自分以外をテレポートすること以外にも、
スワップ_AとBを入れ替えたりすることができる。
それはテレポート同様に無機物でも生命体でも可能だ。
一見最強に見えるこの『マジック』だが、
テレポートとスワップに共通する
必ずと言っていい条件がある。
そう、それは__
対象を3秒見つめること。
そしてgnmsさんはギリギリで
僕の視界から外れるように角を幾度となく曲がり、付かず離れずの距離を保たれる。
地味にむかつくんですけど!!
すごい人気番組の逃◯中みたいだな。
ハンター側ってこんな感じに通知来るのかな?
僕は頭をフル回転させる。
魔法の発動条件を満たすために。
たった1秒、1秒見つめることができれば...!
それだけでgnmsさんを捕まえれるのに.........
僕は間違いなくgnmsさんの手の平の上で
滑稽にも踊らされている。
なら...僕の手の平でgnmsさんを踊らせるまで!
僕は瞬時に脳内にマップを展開させる。
現在地と照らし合わせて... gnmsさんは僕の視界からギリギリのタイミングで抜けるために曲がるはず...
つまり...!
その瞬間、僕は走るスピードを上げ付かず離れずの距離を一気に縮めにかかった。
gnmsさんはすぐさま手前の曲がり角で曲がった。
それもそのはず、gnmsさんが本来曲がろうとしていた
一つ奥の曲がり角では僕の視界に1秒入ってしまうから。
そして焦って曲がったgnmsさんは把握できていなかった。
そこには行き止まりの物置だと言うことに。
gnmsさんは勢いよく扉をあけ、物置に駆け込んだ。
影にでも隠れるつもりなのだろう。
少しでも僕の視界から逃れるためにわざわざ扉、閉めたみたいですけど、
もう、"見ちゃった"
僕は扉を開けて、
物置の中に紛れたロープと鉛筆を見つけた。
鉛筆を人として、ロープを巻く。
すると手の平にあった鉛筆は瞬時に消え、
ロープに巻かれ、僕に抱えられたgnmsさんが現れた。
znさーん!3階廊下にてgnmsさんを確保!
gnmsさんは拗ねてそっぽ向いた。
顔は伺えないが髪の間から覗く耳は徐々に赤に染まっていく。
いつもじゃじゃ馬のよう暴れてるけどさぁ?
こんな姿を見ちゃうと
こっちも調子狂いそうなんだよねぇ〜
誰にも見せたく無いなぁ。
こっち見てくれないな...。
僕はgnmsさんの赤く染まった耳にキスを落とした。
私は寮の外にある大きな庭に居た。
私は庭に生きる花々に話しかけた。
『金髪の少年なら、すぐそこの木陰にいるよ』
風に身を委ねながら、花々はそう答えた。
私の固有魔法『花』は、
常に自然である花とコミニケーションが取れる。
私の声に応えるように、
花々の声に私も応える。
iemnさん、たしか固有魔法は『樹』だったよね?
彼も木々とならコミニケーション取れるのかな?
花々が歌い、mtwさんへの道標を描く。
今度、お礼にお水あげないとね。
花々に案内された木陰には、木にもたれかかりながらうたた寝するmtwさんがいた。
庭は見つからないって油断でもしてるんですかね彼は。
ドロップキックでもかましたりましょうか???
寝息を立てるmtwさんの隣には、
野良である三毛猫が丸まって眠っていた。
...私も猫ちゃんと一緒に寝たい.......
ほっぺにまつ毛がついてる...
彼の頬に手を伸ばし、ついたまつ毛を摘む。
...てか、改めて見てみるとmtwさんって顔整ってるんですよね。
羨ましい限り、
手を掴み引っ張ろうとしたその瞬間逆に手を引っ張られmtwさんに倒れこんだ。
そのままmtwさんに抱きしめられた。
暖かい体温を近くで感じる。
パシャッ
こんな森に近いところで?
まぁ、流石に聞き間違いですよね。
私がそう言いかけた時だった。
その時地面が割れるような衝撃音が聞こえると共に強風が押し寄せ、体が一瞬飛ばされそうになった。
その瞬間私はさらに強い力で抱きしめられ、mtwさんの小さかったはずの悪魔の翼に包まれた。
近くにいた花々は散り、
木々の青々とした葉も吹き飛んでいった。
さっきまでスヤスヤと寝息を立てていたと思えない程にmtwさんは覚醒していた。
...かっこよかったなんて口が裂けても言えないけど。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。