「惚れ薬って …… 今からでも効き目ある ?」
隣の椅子でぐっすり寝ている彼にそう言う。
すると彼は重たい瞼を少し開けた 。
いきなり喋った彼には私はビクッと驚いた 。
目を擦りながら体を起こす彼 。
すると「で 、 惚れ薬がどうしたんだよ」と少し寝癖をつけた彼が言った 。
伸びをしながらそう言うと 「ふ ~ ん、」と興味無さそうに鼻で笑われた。
私には好きな人がいる 。
それは今話してる彼 。
もう少しでバレンタイン 。
彼に義理チョコと見せかけて本命を渡そうかと思ったけど 。
彼には今別の好きな人がいると噂になっていて
私にはもう敵わない状況 。
そんな彼に渡すチョコレートに もしあるのならば惚れ薬を入れたいのに 。
そんなことを思った 。
好きな人に好きな人の恋愛相談なんてもう諦めてると言っても過言では無い。
そんな失礼なことを言う彼に「渡します」と怒り気味に言った。
そう口を開けると「ん?」と私に目だけを向かせた。
やっぱり本人は自覚ないのか 。 と少し気持ちがドキドキした。
そう笑いながら聞いてくる彼に私は恐る恐る「うん」と頷いた。
思わずおどろき大声を出した私の口を彼が手でを塞いだ 。
「そんなに驚くことか?、」と私から手を離しそういった。
そう指をさしながら言うと「おい失礼な奴。」と睨まれた。
いや人のこと言えないけど? と思ったけど今はそれどころでは無い。
そう聞くと彼は「う~ ん」と考え始めた。
でも聞いたところで私じゃなかったら 悲しい気持ちになるだけじゃないか。 そう思った私は彼を止めた。
好きな人がわかんないから頑張ろうと思えるのに。
バレンタインの計画も全て台無しになる。
そうわざと目を逸らして言うと 、 「なんだよそれ」と睨まれた。
そしてその後何も言葉を発さない優太のせいで少し沈黙が続いた。
なんか気まづいなとなにか話そうと考えていると先に彼が沈黙を破った。
突然私に質問なんてしてこない彼が聞いてきた。
「何よいきなり」と驚いたが 、せっかくの彼の質問を無視する訳にはいかなかった
私は「あぁ、うんそうだよ」と戸惑いながら言った
流石に「貴方です」なんて言えない。
なんて言おう ……
でも 、 そこまでして私が渡したい相手気になる !?
いや 、でもここは素直に言うしか ……
だって一生お願い来てくれるんだよ !?
そんな複雑な気持ちで頭がいっぱいになった。
私はもういっその事ここで気持ちを伝えれば ?
そんな考えが頭を過ぎった。
いきなりそういい微笑む彼に心臓がドキッと動いた
と私は仕方なく特徴を話して言った。
その二つだけで話を止まると「もうないのかよ」とツッコまれた。
ニヤリとしながらそういう彼に「うん、」と頷いた。
そう言うと同時に私の手を引っ張って彼の胸の中に抱き締められた。
私の顔を覗き込んでそういう彼。
今顔が真っ赤だし、絶対見られたくないと思い顔を隠す。
優しく甘い声で囁くと
私の顎をクイッと手で上げられた。
「惚れ薬なんかは必要ないな。」
惚れ薬の秘密 𝑒𝑛𝑑
作者です!
もうバレタインから2日も過ぎてしまっていますが 、 是非暖かい目で読んでいただけると嬉しいです ……!
後 ~ 、最近投稿出来ていなくてすみませんでした ꌩ ꌩ













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。